ようやく読み終えることができた。なかなか面白く読めた。人気あるのも納得

舞台は水の都ベニス。町外れの閉館して空き家になった映画館に、今五人の子供が住み着いている。皆家出してきた子達。本を読むのが好きな、優しくてしっかりもののヴェスペ。甘い菓子が好きで、お調子者のリッチオ。ボートや釣りが好きな黒人のモスカ。母がなくなった後、弟だけを引き取るというおばから逃れて、ドイツからはるばるヴェニスにやって来た兄弟。真面目でしっかりものの兄プロスバーと、金髪で天使のようにあどけない弟ボー。そして彼らをこの隠れ家に導き、面倒を見ているリーダー格の少年で、どろぼうの神さまと名乗るスキピオ。

スキピオの話す怪盗としての冒険話にワクワクしながら、幸せに暮らしていた彼らの生活がある日脅かされる。
天使のようなボーを探して、ヴェニスまでたどり着いたおば夫妻は探偵ヴィクトールに二人の子供の探索を依頼する。そして、町中でその姿を目撃し、後をつけられる。

子供であることの無力さを噛み締めるプロスバー、かかとの高いブーツを履き、黒ずくめの衣装で、黒いマスクをつけたスキピオは、早く大人になって厳格な父親から自由になることを夢見る。

伯爵と名乗る男からスキピオが頼まれた盗み。持ち主の女性から明かされたその品物のいわれと、魔法のようなメリーゴーランドの秘密。

子供たちと抜きつ抜かれつ追いかけっこをしていた探偵は、いまだ子供時代の気持ちを忘れず、いつか子供たちを守る大人に変わっていく。

怪盗ぶっていたスキピオの秘密が暴かれ、一時は疎遠になったものの、ついにプロスバーはスキピオとともに、伯爵の住む島に侵入し、メリーゴーランドを目にする。スキピオは望み通り大人になり、子供たちが持ち込む盗品を買い取っていたバルバロッサは反対に、幼児に変わってしまう。

最後には子供たちが安住の地を見いだすことで、心やすらかに読み終えることができた。最初は取っつきにくいと思っていたが、読み始めたら、彼らの行動に巻き込まれたように引き込まれ、最後まで一気に読み終えた。やはり中断せずに読める休日がよかった。

このあと、ジョーンズの短編集を読めば、ノルマ達成。休み明けに気持ちよく返却できる。そのあとは柏葉さんの童話と柏井さんの食堂話を読んでから、次のファンタジーシリーズ魔法の森に取りかかろう。