ダイアナ・ウィン・ジョーンズのハウルの動く城第二巻。

前作でハウルたちが活躍したインガリー国の南にある砂漠の国ラシュプートの、とあるバザーの片隅で、絨毯屋を営むアブダラ。月に一度は、父親の第一夫人の縁者がやってきては、難癖をつける。第二夫人だった母親に似て、気が弱く、いつも白昼夢を見ている若者だった。

ある日、空飛ぶ絨毯を怪しげな男から買い取り、寝ているうちに、まるで空想通りの場所に飛んでいて、夢見た王女のような姫君〈夜咲花〉と知り合い、恋をする。そして駆け落ちすることに。しかしその寸前に姫は魔神にさらわれてしまう。姫の父親のスルタンに囚われ投獄されながらも、気が弱いはずの彼が、姫を見つけようと旅立つ。
そして彼の赴いたのがハウルの住むインガリー国。兵士だった男、瓶の中の小さな魔神の他、兵士が見つけた猫の親子をともにする。インガリーの首都キングズベリーになんとかたどり着き、王室付きの魔法使いハウルに助けを求めようとしたが、あいにく消息不明。同僚の魔法使いサリバンを訪れたときに、連れていた猫が、実はハウルの妻ソフィーだとわかる。魔神に城を奪われたときに、ハウルにより猫に変身して逃げたのだと。猫のまま生んだ子猫は、ハウルの息子モーガンになる。

その子猫が兵士共々さらわれたために、アブダラはソフィーと共に、魔神がいる、ハウルの動く城におもむく。さて、無事に取り戻すことができるかどうか?

城に行ったあともどたばたがあり、読んでいて楽しかった。

一番の驚きは、ソフィー同様、ハウルも、彼の魔力のもとである火の悪魔カルシファーも変身させられていて、前から登場していたとわかったこと。

さすがにジョーンズの作品はよくできている。楽しいだけでなく、あっと言わせる仕掛けもあり、考えさせる問題も織り込まれている。

前作で知り合ったハウルとソフィーが、今作で若いパパとママになった。三作目では、どれだけ成長した姿を見せるのかな?また新たな主人公はどんな風な人物で、どんな冒険を繰り広げるのだろう。楽しみだな