江戸時代八代将軍吉宗の頃のお庭番の活躍を描いた時代小説。

採薬使という役目があり、駒場の公儀の薬園を根城にして、全国を旅して薬草を集めたり調査する役目だが、裏の役目として隠密ご用もする。

主人公の佐平次は込まば薬園の頭取であり、採薬使も勤めるお庭番。

二作目の今回は、南蛮渡りのアヘンなどの探索を行う。知り合いの町方同心が、吉原で急死した商人が飲んだと思われる薬の鑑定のために、駒場を訪れたことから始まる。

薬を包んである紙に絵柄があり、宝相華という図案。吉祥を表す花紋。なかに入ってたのがどうやら強精剤のようで、原料が従来見られないものであることから、抜け荷の疑いも出てくる。すぐに将軍に報告し、その線でも探索を始める。

同心の家で女中を勤める娘が、友達のことを心配して一人あとをつけて、捕まってしまう。友達の相手の男が、どうやらアヘン売買の責任者らしい。

またべつに吉原などで強精剤として売られる丸薬もあり、これら二つの背後には武家が関わっている様子。

ということで手が足りなくなった佐平次は、見かけた尾張藩の侍を半ば脅して、手伝わせたりもする。

同心たちの懸命の捜索で、アヘングループは一網打尽。背後の侍が陸奥の小藩とまでわかったものの、すべてを一気に片をつけるために、すぐには捕まえずに、陸奥の国まで隠密にいく。

私ははじめて知ったが、イギリスの東インド会社は知っていたが、南海会社と言うものがあり、南アメリカでの交易を目的に設立されたがうまくいかず、最後にはつぶれかけた。その社員の一人がアヘンなどを栽培し、日本で売ろうとして、貧しい小藩と結託して起こした事件とわかる。

いくつか見所はあったものの、全体としてはいまいちよかったとは言えないかな。私の場合、主人公などに共感したり、好きにならないと、あまり面白味を感じないからかもしれないが。