児童文学のファンタジーといったところか。
ラスト思わずうっとなりそうだった。四歳の時生き別れた息子と会った桃さんに。
桃さんはもう中年のおばさん。人見知りで、本を読むのが好きなだけで、次々と職場が変わる。勤め先が倒産して、バイトで食いつないでいるときに、故郷から手紙が。両親もいない彼女の、唯一の伯母さんが入院してるから、面倒を見てくれないかと言う、市の福祉課から。見舞いだけでもと言われて、中学入学前に離れた故郷に戻り、伯母を見舞う。
口の悪い伯母だが、自宅に泊まればいいと言われて行ってみると、子供の頃の思い出がよみがえる。
市は合併して大きくなり、図書館も新館ができたが、桃のいる古くからの町の分館は残っていた。伯母の口利きで、司書見習いとして勤めることに。館長と二人だけの小さな図書館。
初出勤日に不思議なことに出会う。絵本の登場人物はだかのおうさまが目の前に現れて、青田早苗ちゃんのつづきが知りたいとわめいている。はじめはしり込みしていたものの、結局は引きずられるようにして、おうさまの読者であった早苗ちゃんを探すことに。
彼女がなぜか持っていた、今は磨りきれてタイトルも絵もわからない赤い本から、次に飛び出してきたのは、おおかみ、座敷わらし、そして幽霊。断片的なそれぞれの読者の話から、探す人を見つけることに奔走する桃さん。望みを果たしたおうさまもおおかみも座敷わらしも、なぜかもとの世界に戻らないで、桃さんと同居するようになり、孤独な桃さんに新しい家族ができたよう。彼らとの日常会話をするようになり、いつしか桃さんは言いたいことが言えて、感情を表現できるようになり、近所付き合いもできるように。最初はすぐやめると思われていた館長との仲もよくなり、ついには正式に採用される。
最後に現れた幽霊のつづきが気になる人物を追跡していくと、なんと彼女同様、不器用な生き方しかできない亡き父と、その姉である伯母にたどりつく。変わってきた桃さんに、先行きの不安がなくなり、安心して、伯母は亡くなり、それと共におうさまたちもいなくなってしまう。
不思議な存在である彼らとの同居に慣れていた桃さんは悲しみに暮れるが、その前に現れたのが、離婚と共に別れた息子の成長した姿だった。
読んでくれた人のその後、つづきを知りたがる登場人物も面白いが、桃さんの再生物語と言う面も私にはよかった。ただの子供向きの本じゃない
ラスト思わずうっとなりそうだった。四歳の時生き別れた息子と会った桃さんに。
桃さんはもう中年のおばさん。人見知りで、本を読むのが好きなだけで、次々と職場が変わる。勤め先が倒産して、バイトで食いつないでいるときに、故郷から手紙が。両親もいない彼女の、唯一の伯母さんが入院してるから、面倒を見てくれないかと言う、市の福祉課から。見舞いだけでもと言われて、中学入学前に離れた故郷に戻り、伯母を見舞う。
口の悪い伯母だが、自宅に泊まればいいと言われて行ってみると、子供の頃の思い出がよみがえる。
市は合併して大きくなり、図書館も新館ができたが、桃のいる古くからの町の分館は残っていた。伯母の口利きで、司書見習いとして勤めることに。館長と二人だけの小さな図書館。
初出勤日に不思議なことに出会う。絵本の登場人物はだかのおうさまが目の前に現れて、青田早苗ちゃんのつづきが知りたいとわめいている。はじめはしり込みしていたものの、結局は引きずられるようにして、おうさまの読者であった早苗ちゃんを探すことに。
彼女がなぜか持っていた、今は磨りきれてタイトルも絵もわからない赤い本から、次に飛び出してきたのは、おおかみ、座敷わらし、そして幽霊。断片的なそれぞれの読者の話から、探す人を見つけることに奔走する桃さん。望みを果たしたおうさまもおおかみも座敷わらしも、なぜかもとの世界に戻らないで、桃さんと同居するようになり、孤独な桃さんに新しい家族ができたよう。彼らとの日常会話をするようになり、いつしか桃さんは言いたいことが言えて、感情を表現できるようになり、近所付き合いもできるように。最初はすぐやめると思われていた館長との仲もよくなり、ついには正式に採用される。
最後に現れた幽霊のつづきが気になる人物を追跡していくと、なんと彼女同様、不器用な生き方しかできない亡き父と、その姉である伯母にたどりつく。変わってきた桃さんに、先行きの不安がなくなり、安心して、伯母は亡くなり、それと共におうさまたちもいなくなってしまう。
不思議な存在である彼らとの同居に慣れていた桃さんは悲しみに暮れるが、その前に現れたのが、離婚と共に別れた息子の成長した姿だった。
読んでくれた人のその後、つづきを知りたがる登場人物も面白いが、桃さんの再生物語と言う面も私にはよかった。ただの子供向きの本じゃない