なかなか読ませる作品だな。単純に感動したとは言わせない、はりつめた気持ちにさせる。
第二次大戦前にポーランドに住んでいたユダヤ人一家。ある日ドイツ軍が、ナチが来て、両親は殺され、姉は行方不明。残された息子ヤーコプは近くの森に隠れた。昼間は地中に身を埋め、夜に出歩いて口に入るものなら何でも食べた。そして、近くの古代遺跡を発掘中のギリシア人の地質学者に救われ、彼の故郷の島で、ひっそりと暮らすようになる。戦時中はイタリア兵やドイツ兵がやってきた。
ヤーコプに愛情を注ぎながら、アトスは多様な学問をヤーコプに教えた。それにより、悪夢のような過去を忘れ、学問の世界や物語の世界にひたることができた。しかし、夜寝ると、別れる前の両親や姉の思い出が、悪夢となってヤーコプを襲う。大好きな姉を思い出すのはつらいが、忘れてしまっては姉は存在しないものになってしまう。そんな二律背反に長く苦しむ。
戦後、ギリシアの政情が安定しなかったため、アトスは招じられて、カナダに移り、大学に勤める。それからは穏やかな日々が過ぎ、ヤーコプにも友ができ、恋人もできる。詩を書きながら、ギリシア後の翻訳をして生計も立つ。結婚はしたものの、五年で離婚。そんな生活の中でも彼が考えるのは世の不条理。同じ瞬間にナチスのアウシュビッツがあり、ラスコーの洞窟の発見がある。どんな瞬間にも二つの面がある。
初老を迎えたヤーコプに新たな出会いがあり、それによって過去を忘れることなく、幸せを感じる日々が訪れる。しかし、旅行の途中夫妻は相次いで事故死してしまう。
作品は二部構成で、第二部ではヤーコプの詩を愛好する若者が登場し、家族の記憶と格闘する姿が描かれ、最後には失われていたヤーコプの回想録のメモを発見することで、ヤーコプの記憶が再び世に出る。そういう構成で書かれている。
著者も詩人で、文章は正直、分かりにくかったものの、心に響くものを感じて、ほぼ一気に読むことができた。
娯楽本ではないが、ベストセラーになるのも納得できる。戦争ものは苦手なんだが、あからさまにかかれてない分、迫るものを感じる
第二次大戦前にポーランドに住んでいたユダヤ人一家。ある日ドイツ軍が、ナチが来て、両親は殺され、姉は行方不明。残された息子ヤーコプは近くの森に隠れた。昼間は地中に身を埋め、夜に出歩いて口に入るものなら何でも食べた。そして、近くの古代遺跡を発掘中のギリシア人の地質学者に救われ、彼の故郷の島で、ひっそりと暮らすようになる。戦時中はイタリア兵やドイツ兵がやってきた。
ヤーコプに愛情を注ぎながら、アトスは多様な学問をヤーコプに教えた。それにより、悪夢のような過去を忘れ、学問の世界や物語の世界にひたることができた。しかし、夜寝ると、別れる前の両親や姉の思い出が、悪夢となってヤーコプを襲う。大好きな姉を思い出すのはつらいが、忘れてしまっては姉は存在しないものになってしまう。そんな二律背反に長く苦しむ。
戦後、ギリシアの政情が安定しなかったため、アトスは招じられて、カナダに移り、大学に勤める。それからは穏やかな日々が過ぎ、ヤーコプにも友ができ、恋人もできる。詩を書きながら、ギリシア後の翻訳をして生計も立つ。結婚はしたものの、五年で離婚。そんな生活の中でも彼が考えるのは世の不条理。同じ瞬間にナチスのアウシュビッツがあり、ラスコーの洞窟の発見がある。どんな瞬間にも二つの面がある。
初老を迎えたヤーコプに新たな出会いがあり、それによって過去を忘れることなく、幸せを感じる日々が訪れる。しかし、旅行の途中夫妻は相次いで事故死してしまう。
作品は二部構成で、第二部ではヤーコプの詩を愛好する若者が登場し、家族の記憶と格闘する姿が描かれ、最後には失われていたヤーコプの回想録のメモを発見することで、ヤーコプの記憶が再び世に出る。そういう構成で書かれている。
著者も詩人で、文章は正直、分かりにくかったものの、心に響くものを感じて、ほぼ一気に読むことができた。
娯楽本ではないが、ベストセラーになるのも納得できる。戦争ものは苦手なんだが、あからさまにかかれてない分、迫るものを感じる