昨夜残りを読むつもりでいたのだが、寒さのせいで、風呂上がりにうつらうつら。目の疲れを覚えて目を閉じて、電気ストーブに当たっていたからか。

気がつくと、もう日付が変わる。まだ半分以上読み残している。まあ少しでも読もうか。返却期限は土曜。仕事休みに出掛けるのが面倒で、金曜の帰りに返却するつもりだった。
でも読み始めたら話につりこまれて、一気に読了。深夜二時半。やばい!とすぐに寝たが、今朝は朝から眠い。

住民の半数以上が老人の過疎の村を限界集落という。この話はそんな山奥の村で養鶏農家を営む主人公むーさんが、自然豊かで美しい村を多くの人に知ってもらい楽しんでもらう村にして、住民たちにも幸せになってもらいたいと、プロジェクトを立ち上げる。自分がつくる栄養満点で美味しい卵を使った卵かけご飯の専門店をつくると言い出す。所有する土地は集落より奥、谷川にかかる吊り橋の向こうという辺鄙な地。幼馴染みで村に残る友達や住民にも夢物語だと一笑に付されながらも、あだ名の元のムーミンにそっくりな風貌に似合わず、緻密に計画し実行に移していく。そんな彼のために、影で手助けしてくれる元番長と出戻りのマドンナ。街でタウン誌の編集をしていたマドンナはつてを頼って広告会社やテレビ局を誘い込み、やがて店は人気に火がつき、辺鄙な場所なのに行列のできる店となる。店長に雇われた孤独な老板前、専用のどんぶりを作ってくれた陶芸家、マドンナの母親で、村に一軒きりの居酒屋のおかみ。様々な人の協力もあり、さらに地元野菜の直売所をつくったり、甘党の老人のためにスイーツ店をオープンさせるまでに。しかも金儲けのためにしたわけではないと、最後には店などを譲り、養鶏農家に戻るという。

タイトルのヒカルはむーさんが飼っていた鶏の名前。地鶏の世界にもいじめがあり、片目を潰され、羽毛もむしられ、半死の鳥をかごで一羽だけ育てた。それをマドンナに譲ったものの、卵を産んだ直後にいたちに食い殺されてしまう。残った貴重な卵が開店の目玉に。

予想通りアトホームで、ハートウォーミングないい話だった。まあ悪人がいない、商売がうまく行きすぎとも思うが。

脱サラして養鶏を始めたむーさんの亡き父親が彼に残した言葉。人生訓。いいなと思っていたら、実は母親が父を力付ける言葉だった。母は強しだな