一行のあとを密かにつける殺し屋。彼を雇ったのが人間の王の側近たる摂政。どういうことだ。もともと仲が悪いエルフとドワーフ。二種族間の問題に関わってくるのが人間。
一族の王が殺され、宝が盗まれたとしか言わなかったドワーフ王だが、実はかの女神から授かった宝ヌアダの剣が盗まれたのをひた隠しにしていた。

やがてドワーフの宝を故買屋に持ち込んだのが容疑者自身であることが判明し、彼が真犯人だと明らかになる。そして発見されたとき殺されていた。ドワーフの仕業のように斧で殺されていたが、犯行の目撃者がいたのと、死者からエルフの魔法で聞き出したことから、殺人者が殺し屋だと判明。さらに二人とも暗黒街のギルドの同士だとわかる。じかに手を下さず、ギルドを通して、ドワーフの聖剣を欲しがったものがいるのか?それは誰か?のちにそれは人間の王であることが判明するが、しかし、彼の望む結果は得られなかった。

十数人で旅だった一行で帰りついたのは二人だけ。旅を共にして愛し合うようになったエルフ女王リアヌと人間の騎士ウーゼル。

しかし彼らの前に広がる景色は、凄惨なもの。エルフとドワーフは互いに戦い、死骸が平原に累累としているし、人間の王の街も、エルフやドワーフへの迫害が元で、今や火の海。

結局一行の任務は果たされたかのようだが、結果として失敗に終わった。もともとそうなるようになっていた。三種族が嘘をついていた。

こうして自由の民たる三種族が共存していた時代は去り、新たな歴史を迎えることになる。ラストで生き残った二人の前に登場したのが、人間とエルフの間に生まれたという男ミルディン。それはエルフからの呼び名で、人間はマーリンと呼ぶという。さらに問題のドワーフの聖剣を人間はエクスカリバーと呼ぶ。ここまで聞けばわかる。かのアーサー王伝説につながる。

さらに生き残った二人にもやがて、エルフと人間の合の子が生まれるという。マーリンは女の子でモルガンと呼ばれるという。誰だったか?アーサー王伝説についてはまだまともに読んだことがないからわからないが。そのうちに読むことになるかも。