久しぶりに朝から青空が広がる土曜、祝日。勤労感謝の日。
読みかけて中断していた本をようやく読了。朱川さんらしい少しノスタルジーを感じる話の玉手箱といった感じ。関連のない様々な話が集まった短編集。
それでいて、サブタイトルに「箱庭旅団」とあり、前作の続編にも思える。白馬をつれた少年が、時間も場所も、現実もフィクションも飛び越えて旅をする。時間トラベラーをしているという設定で、話のなかに登場することもあるし、背景にちらっと姿を見せるだけのこともある。
心理療法に箱庭療法と言うものがあり、小さな世界を自分で作り上げていくことで、自らの心の世界まで整理し新たに作りあげていくことで癒されていく。素人の理解ではそんなものだが、この作品世界もたぶんそんな風に作られた小さな世界を物語として描いたものだろう。
なつかしい思いで話や、ファンタジーめいた話、不気味な話や、不可解な話など、いろいろあって、楽しく読めた。
ファンタジーが好きだから、竜が出てくる話が印象深い。竜の心臓に生える鱗を取りにいくように王に命令された若き騎士。昔宮廷のバイオリン弾きだった父を知るという博士から、辺鄙な町の半島に住む黒龍のことを教えてもらい、出掛けるが。住民は知らないという。ただ岬の先端は崖崩れで道が途絶えている。念のために行ってみると、瓦礫の向こうには壊れた町があった。天候というよりは竜に荒らされたような。夜竜が現れ泣き叫ぶ。近づいてきた老人から訳を聞く。町の守り神だった竜が一日留守にしたときによそ者の銀の竜が暴れた結果だと。帰った黒龍が銀竜は倒したものの、壊れた町は住民は帰らない。それを悔いて、泣き叫ぶのだと。
若き騎士は名刀をバイオリンに変えて、竜の嘆きに合わせた調べを弾く。合奏するかのように。
以後騎士の消息はなくなり、バイオリンを弾く流しの音楽家がうわさになり、宮廷でも演奏する。「傷心の竜のための無伴奏バイオリンソナタ」。
前作も読み直したくなった。
読みかけて中断していた本をようやく読了。朱川さんらしい少しノスタルジーを感じる話の玉手箱といった感じ。関連のない様々な話が集まった短編集。
それでいて、サブタイトルに「箱庭旅団」とあり、前作の続編にも思える。白馬をつれた少年が、時間も場所も、現実もフィクションも飛び越えて旅をする。時間トラベラーをしているという設定で、話のなかに登場することもあるし、背景にちらっと姿を見せるだけのこともある。
心理療法に箱庭療法と言うものがあり、小さな世界を自分で作り上げていくことで、自らの心の世界まで整理し新たに作りあげていくことで癒されていく。素人の理解ではそんなものだが、この作品世界もたぶんそんな風に作られた小さな世界を物語として描いたものだろう。
なつかしい思いで話や、ファンタジーめいた話、不気味な話や、不可解な話など、いろいろあって、楽しく読めた。
ファンタジーが好きだから、竜が出てくる話が印象深い。竜の心臓に生える鱗を取りにいくように王に命令された若き騎士。昔宮廷のバイオリン弾きだった父を知るという博士から、辺鄙な町の半島に住む黒龍のことを教えてもらい、出掛けるが。住民は知らないという。ただ岬の先端は崖崩れで道が途絶えている。念のために行ってみると、瓦礫の向こうには壊れた町があった。天候というよりは竜に荒らされたような。夜竜が現れ泣き叫ぶ。近づいてきた老人から訳を聞く。町の守り神だった竜が一日留守にしたときによそ者の銀の竜が暴れた結果だと。帰った黒龍が銀竜は倒したものの、壊れた町は住民は帰らない。それを悔いて、泣き叫ぶのだと。
若き騎士は名刀をバイオリンに変えて、竜の嘆きに合わせた調べを弾く。合奏するかのように。
以後騎士の消息はなくなり、バイオリンを弾く流しの音楽家がうわさになり、宮廷でも演奏する。「傷心の竜のための無伴奏バイオリンソナタ」。
前作も読み直したくなった。