今日も昨日と同じく秋晴れで風もなく、いわば行楽日和というんだろうな。

それなのに北向の日陰部屋で机に向かい、本を読んでいる私は何だろう?

昨日よりは少し早く起きて、それでも一人遅い朝食をとった後、庭の木の枝払いをする。冬になる前に、いまだ青葉の生えてる枝をみな切り取って、丸裸にする。玄関先の一本と西端の一本の二本だけ。切り取った枝はごみ袋で三杯くらいになるか

そのあとに机に向かい、本を読みかけたが、なんか気が乗らない。小説でないためか、興味深いと思いながらも、数ページで中断。目が疲れてる。開いてるのがつらい。

で目を閉じたままでいられるから、音楽を聞く。机の上には常時ラジカセがあり、CDも数枚置いてあるのだが、さらに言えばDVDブレイヤーも机にあるものの、ホコリがたまるばかり。

最近は携帯のメモリーカードに保存してあるフルばかり聞いている。最近の気に入りは、スキマスイッチ、絢香、MAY.Jかな。知ってる曲はわずかだが、何度も聞いてると、何気なしにふっとフレーズが頭をよぎる。口ずさむよりは聞きたくなる。歌の内容はやはり恋だな。

好きな歌、思い出してみたら、やはり恋の歌ばかり

歌ったり聞いたりしながら、頭をよぎるのはあの人のこと。あれから何年たつのか?生まれてから会うまでにニ十年、顔が見られたのは四年足らず、顔が見られなくなって、四十年。大学生活の思い出。勉学した時間よりも彼女のことを思っていた時間の方が、もしかして長いかもしれない。あのときの笑顔、生真面目に歩む姿。クラスメイトの男子に囲まれた彼女。隅から眺めるだけの私。

彼女の生まれた町は小さな駅のそばにある。その昔の古戦場のある町。駅のすぐ北に学校があり、その脇の坂道を上がっていくと、小さな公園がある。小高い丘の下には、町並みが一望できる。句碑がある。芭蕉。でもこの句は別の地にあると聞いたような気もするが。傍らに神社があり、のぼりに書かれた文字は消防神社。火事や消火作業で命を失った人々を祭ってあると、二度目に訪れたときに確かめた。最初に訪れた日は祭りだった。鳥居の下には多くの若者が座り込んでいた。そばには近づかなかったので、詳しい様子はわからないが、どよめきとでもいうものが聞こえた。目の前の道端には小さな御輿が置いてある。子供たちが担ぐのだろうか。寂しいくせに、それでいて、賑やかな方には近づかず、人気のない丘の上の公園に佇んでいた。