これもよかったな。現代のアメリカに住む捨て子だった18歳のケイという女性が主人公。何人かの里親に育てられたが、高校卒業してから独り暮らしをしている。彼女は昔から奇妙な夢や幻視を見ていた。助けを求める女性の叫びを最近よく夢に見る。さらにヨーロッパ各地の伝説を記した本が何冊も送られてきて、なかに見慣れぬ文字もあり、ゲール語だとわかる。独学で勉強して、古代のアイルランド語に精通するようになった。

どの本にも共通してる話題は古代の石碑をめぐる話。歌う石と呼ばれるものが謎の答えらしい。

誰が何のために本を送ってきたのか?歌う石とは何か?自分の出生の謎は?答えを得るためにケイは一人アイルランドに向かう

そして、とある山頂で見つけた石の門。そこを潜り抜けた時、ケイがたどり着いたのは、古代のアイルランドだった。

彼女の前に現れたのは小柄で華奢な少女。裸足でぼろをまとっていて、アエーンと名乗る。記憶喪失か名前しか覚えていないと。自分のことは思い出せないが、一族のことはわかる。ダヌー女神の一族だと。近くに変人の賢者がいると聞いたケイは、二人で賢者に会いに行く

賢者は廃墟のような塔に住む。助けを求める二人に賢者は自分の頼みを引き受けるようにと言う。ダナーン族のいにしえの四つの宝を見つけてほしいと

こうして二人の宝探しの旅が始まる。ダナーン族の統治もいまや女王はお飾りで、ドルイド僧が実権を握り、他民族を迫害してる。しかも次期女王候補のエリウが敵と内通する夢を見たとして、エリウを捕まえようとしている

旅の途時、二人はダナーン族の他部族への迫害を知り、さらに彼らが侵略しようとしていることを知る。さらに二人は侵略者と交誼を結ぶまでになる。

ダナーン族はどうなるのか?未来から来て、伝説を読んでいるケイには結末がわかっているが、具体的な様子までは知らない。

四つの宝を集めた時に何が起こるのか?侵略者を恋した二人の行く先は?ダナーン族はどうなるのか?

ラストの展開は予想外なもので、それでいて意味深い。読まされた。

ケイの正体には驚いた。アエーンの正体は薄々感じていたが。

ケルトの神話や伝説が読みたくなる。だが、こうしたファンタジーとしてなら読めても、神話とか伝説だけでは最後まで読めないだろうな。