やっと読み終えた。読むのが難しいわけでも、つまらないわけでもないのに、足掛け三日もかけて、ようやく八編の短編集を読了
さすがに加納さん、楽しくて、せつなくて、心暖まる家族がテーマの短編集かな。いや最初のタイトル作は家族でもないか
デブで不細工な野良猫。腹の肉が垂れ下がっていて、まるでモノレールみたいだと言うことで、主人公がそう呼ぶ。猫嫌いの母親に言われて、父と二人河原へ捨てにいったこともあるその猫に、ある日赤いベルトが首についていた。物好きな飼い主が現れたのかと、ベルトにメモ用紙を挟み、返事を待つ。そうして始まった、顔も知らぬ友達との交流も、ある日二人の住む場所を隔てる道路で猫が轢かれて死に終わる。
大学を出て就職した彼の目の前に、きれいだが口の悪い優秀な女の先輩が。ふとつぶやいたモノレールねこという言葉で、彼女が昔の文通相手だとわかる。
何か似たような話を先日読んだような。ひだまりの彼女だったか。いや、順序からいったら加納さんの本が先に出てるのかな。
専業主婦の暇潰しに始めたパズル。そこに浮かび上がる犬。忘れていた記憶が呼び覚まされる「パズルの中の犬」。海外のホテル火災で家族を失い、ダメ男の叔父さんと暮らし始めた女子中学生。やがて花嫁に行こうとする日に明らかになった叔父さんのダメぶりの原因。言わば純愛なのかな。そんなのありかなの「マイ・フーリッシュ・アンクル」。独り暮らしに満足していたアラフォー女性が、世間の目をごまかすために、偽装結婚した似たような男。彼には世間の知らぬ秘密があった。今は亡き婚約女性が今もそばにおり、さらには子供までできる。その名前が忘れていた彼女の思い出を引き出し、奇妙な同居生活を充実させていく。なんとも不思議な、それでいて引き込まれる「シンデレラのお城」。死んだものと年一回再会できるたそがれホテル。どこからが現実で、どこからが虚構なのか、「セルフタイム・ネクストイヤー」。叔父に頼んで人気ラーメン店二号店を始めた新米店長とアルバイトとの話「ちょうちょ」。ダメ親父を話す主人公にうんざりしてたのに、最後には少し見直してしまう「ポトスの樹」。池からつり上げられて、一家と住むことになるザリガニ目線での、危うい家族の再生物語「バルタン最期の日」。
どれも心暖まる話だが、気に入ったのは最初のタイトル作とパズルの話と、純愛のダメ叔父さんかな。
何年ぶりかで加納朋子さんがまた読みたくなった。
さすがに加納さん、楽しくて、せつなくて、心暖まる家族がテーマの短編集かな。いや最初のタイトル作は家族でもないか
デブで不細工な野良猫。腹の肉が垂れ下がっていて、まるでモノレールみたいだと言うことで、主人公がそう呼ぶ。猫嫌いの母親に言われて、父と二人河原へ捨てにいったこともあるその猫に、ある日赤いベルトが首についていた。物好きな飼い主が現れたのかと、ベルトにメモ用紙を挟み、返事を待つ。そうして始まった、顔も知らぬ友達との交流も、ある日二人の住む場所を隔てる道路で猫が轢かれて死に終わる。
大学を出て就職した彼の目の前に、きれいだが口の悪い優秀な女の先輩が。ふとつぶやいたモノレールねこという言葉で、彼女が昔の文通相手だとわかる。
何か似たような話を先日読んだような。ひだまりの彼女だったか。いや、順序からいったら加納さんの本が先に出てるのかな。
専業主婦の暇潰しに始めたパズル。そこに浮かび上がる犬。忘れていた記憶が呼び覚まされる「パズルの中の犬」。海外のホテル火災で家族を失い、ダメ男の叔父さんと暮らし始めた女子中学生。やがて花嫁に行こうとする日に明らかになった叔父さんのダメぶりの原因。言わば純愛なのかな。そんなのありかなの「マイ・フーリッシュ・アンクル」。独り暮らしに満足していたアラフォー女性が、世間の目をごまかすために、偽装結婚した似たような男。彼には世間の知らぬ秘密があった。今は亡き婚約女性が今もそばにおり、さらには子供までできる。その名前が忘れていた彼女の思い出を引き出し、奇妙な同居生活を充実させていく。なんとも不思議な、それでいて引き込まれる「シンデレラのお城」。死んだものと年一回再会できるたそがれホテル。どこからが現実で、どこからが虚構なのか、「セルフタイム・ネクストイヤー」。叔父に頼んで人気ラーメン店二号店を始めた新米店長とアルバイトとの話「ちょうちょ」。ダメ親父を話す主人公にうんざりしてたのに、最後には少し見直してしまう「ポトスの樹」。池からつり上げられて、一家と住むことになるザリガニ目線での、危うい家族の再生物語「バルタン最期の日」。
どれも心暖まる話だが、気に入ったのは最初のタイトル作とパズルの話と、純愛のダメ叔父さんかな。
何年ぶりかで加納朋子さんがまた読みたくなった。