肩透かしというか、期待外れの本だった。ファンタジーと言われる作品の紹介だと勘違いしていた

ここではファンタジーが広い意味で扱われていて、その世界をあれこれのべている。ファンタジーの諸相とか、いかにして生じたのか、リアリティとの関係は?など。

それを大学の文学部の各科目の研究者が様々な方面から研究している。文学部というと、文学作品だけを扱っているのだと思っていたが、大学の文学部はそれだけではない。その発生から解説しているが、つまりは人間に関する学問すべてを包含している

そんな色々な立場からファンタジーの世界について述べていて、興味深いが、関心が薄い話はやはり退屈だ

四つの編に分かれていて、最初が物語るファンタジー。

扱われているのは、フランケンシュタインを読みながら、モンスター幻想について。
ついでファンタジーに歴史を読むとして、ギリシア神話のケンタウロスについて論考。都市の見る夢として、中国文学における様式としてのファンタジーについて書いている。ついで、ファンタジー誕生として、竹取り物語の世界が扱われる。最後にファンタジアへの誘いとして、はてしない物語について

第二編の超越するファンタジーとしては、
夢とか輪廻、神仙世界、そして恐山の地獄といった、少し宗教的な事柄を扱っている

第三編では呪縛するファンタジーとして、日本のアニメ、風景、異人、メルヒェン、偏見に関する論文が並ぶ

第四編ではリアリティーとの関係が扱われる。哲学の国のアリス、インディー・ジョーンズと考古学、まがい物として偽書などについて。ことばの奇蹟。実験心理学から見たファンタジー。


いくつか興味をそそるテーマはあるものの、扱われている題材があまり好きではないと、どうしてもつまらなく思えて、拾い読み程度で済ませてしまった。
読了したと言えるわけではないが、まあ今はこれでいいかな