これまた面白かった。結末が知りたくて、ついつい読みふけってしまった。四百ページはさすがに時間を食う。明日は、いやもう今日か、仕事あるのに夜更かししてしまった

湯屋の娘で戯作者になるのが夢のお夢、二十歳。下膨れでポッチャリで、美人ではないが愛嬌はある。本好きで、あれこれ夢想するのが楽しい。それを本にして、みんなに読んでもらって楽しませたいと思っている

今はすでに隠居したかつての豪商紀伊国屋のあとをつけ回している。その半生を聞いて、一編の戯作を書きたいと。でもさっぱり相手してもらえないためにつけまわしている

そんなある夜、夢は命を狙われ、川に落とされ、泥に埋まって死を覚悟した時、一人の侍と、姿を見せない連れのものに助け出される。それが前に読んだ作品にも登場した倉田という侍の先代と、熊野忍者のむささびの五兵衛の若かりし姿。

数々の伝説を持つ紀文にうさんくさを感じた夢は、紀文の素性やその目的を調べていくことになる。それを助けてくれたのが、夢を助けた二人

徳川六代将軍の世から八代吉宗が就任までの時代を背景に、政治劇の裏側を探索するという危険なことをする羽目になる。

八代就任にまつわるあれこれは時代小説ではもう馴染みの話で、あまり面白くないだろうと敬遠していたのだが、主人公を変え、探索目的を紀文にしただけで、こんな展開もあるのかと、なかなか興味深く面白かった

こうなると米村さんの他の作品も一通り読んでみたくなる。


さあ、もう寝ないと。今日も昨日くらいの暑さだとか。きちんと寝ないと体が持たないぞ