半分くらいは、頷きながら読めたものの、後半は素直に読めず、飛ばし読みしてしまう

日本人の魂とこころの源は神道にある、ということを十章に分けて、色々な視点から述べている本。随所に神職者へのインタビューを引用している点がユニークであり、特徴と言える

第一章〈感謝の思い、祈る心〉
第二章〈「鎮守の森」に息づく日本の命脈〉第三章〈「禊ぎ」にこめられた清明正直〉
第四章〈禍事を逆転に導く「祓へ」の効用〉
第五章〈武士道精神と魂の帰る場所〉
第六章〈神道のもてなしの心と寛容性〉
第七章〈神職たちの新たなる試みと挑戦〉
第八章〈出雲、高千穂が紐解く神の座す場所〉
第九章〈熊野と伊勢に秘められた蘇りの力〉
第十章〈宮中祭祀が映し出す永遠の祭〉

神社に奉職する神職者側から見た「日本人論」について、多くの関係者の話や文献を探り、かなり内部に入って試みた、と著者はあとがきで述べている。

さらに神道はたんなる伝統的な宗教と言うわけではなく、日本人の生き方や美意識といった要素を含んだ構造になっている、と。

それなのに戦後、神道を古くて悪いものと考えることで、見捨ててきた。いわば神々を忘れてしまった。それによって、日本人らしさともいえる精神性が失われて、現在の諸問題の原因となっている。
だから神道を見直し、そこに含まれていた日本人固有の精神性を回復することが今必要なんだ、と。