近藤史恵さんがリクエストした、本人を含めて十人の作家によるペットにまつわる作品のアンソロジー

名前だけは全部知ってるが、作品を読んだことがあると言えるのは半分くらいか

気に入った作品は、気に入りの作家のものでは当たり前すぎるが、やはり大倉さんと大崎さんかな。大倉崇裕さんの作品は短編集が出てる作品と同じ設定の話。警視庁総務課の刑事とその部下のコンビによる動物が絡んだ事件の刑事物

大崎梢さんの作品ははじめはそれほどでもない気がしてたが、後半になって推理が展開されて引き込まれた。

柄刀一さんの作品は、なんか取っつきにくい感じだったのだが、死んだおじいちゃんの幽霊とか人とは違うスピードで年老いていく猫のことなど、ほのぼのとしていて、読み終わったときに気持ちがよかった

汀さんのは虫類のペットの話はあまりあまりいい印象ではないが、推理劇としては最後の部分が鮮やかかな

井上さんの作品はよくわからなかった。あとがきで近藤さんは、胸が踊りました。謎めいた、奇妙な味の短編と書いているが、この毒がなんとも心地いい、なんて私にはわからなかった

皆川博子さんのもわからない作品かな。この方の作品も結構目にするがいまだ読んだことがないので、はっきりとは言えないが、私には合わないかなと思う
太田忠司さんて巻末の近藤さんの作品はいかにもペットというか家族の一員としてのペットを描いていて、心暖まる感じがした

もともと和菓子や本屋さんのアンソロジーほど期待してなかったが、好みから言えば、予想通りかな

大倉さんの作品と同じ主人公の短編集『小鳥を愛した容疑者』は、実はいまだに積ん読状態なんだが、近々読もうかと思う