やっと最後のページにたどり着いた。読み始めたら引き込まれてしまった。前作では行けども行けども目当ての相手に会えず、なんか心残りの展開だったが、今回は、これが運命というのか、奇妙な縁で結ばれて、目的のマンゴーの木というストリートマジックを目の前で見ることができた。それだけでも満足できるのに、多くのマジシャンと知り合ったりと著者がうらやましいね

著者がはじめて魔法使い、つまりマジシャンに興味を覚えたのは、ある劇作家のエッセイ。百歳を越える老人で水のなかに何時間もいられる者がいると。

ついで聞いたのがインドの伝統的なストリートマジックの魔法の木。それが見たくて、最後の魔法使いと言われる人物を探し求めて、インド各地へ行ったものの会えなかった。

今作はその八年後。前作で知り合ったマジシャンからの手紙をきっかけにして、死んだと思っていた魔法使いが生きていたと知り、彼に会うために動き出す
偶然再開した中国人女性から、夫が勤める大使館でそのマジックを数年前に見たと。結局異動の多い大使館職員からの情報はなく会えなかったが。その女性の家で見ていたテレビに、偶然南インドに魔術学校ができたと聞いた。目当てのマジックの発生の地である、そこなら有力な情報が得られるかもしれない。
タロット占いの結果に後押しされて向かった南インドのケララ州。そこで出会ったマジシャンから道は延びていき、ついに目的の人物ではないが、マジックを見ることができる

それが縁で、インド各地のマジシャンが集う大会の審査員をしたりして、マジシャンとの縁も広がる

最後のエピローグではなんと九年前のそもそもの発端、水のなかで数時間過ごす老人が、存命していると聞かされる。

数年かけての探索も終わり、しばらくはマジックを離れたいと思っていた著者だが、それを無視できない。運命に導かれて、発端に戻るのかもしれない。さらなる続編を書くのかな?

なかなか興味深いものだった。インド事情や南インドの言語と日本語の繋がりなど、面白そうなこともあったが、今は追求しないでおこう

魔法についてはファンタジーをこのあと読むつもりだし、マジックに関しては錯覚についての本で、読めるだろう

著者の専門のインド神話に関してはどんなものを書いているのか、興味がわく