*何かを見たり聞いたりした時に、何かを思い出すようになってしまうのは自分が歳を取ったからだ。

*正直に言うと僕にも忘れられない人が一人だけいる。時々、何かがきっかけになって彼女のことを思い出す


*ある日、…店主に「本はあまりたくさん読まない方がいい」と忠告された。
「どうしてですか」と僕は尋ねた。
「本にはたくさんの他人の経験が書かれているから、悩んでいる時に読むと救いになることがある。薬みたいなものだ」「でも、薬は毒にもなる。それに見合った経験の蓄積が自分にないのに、本ばかり読んでいると歪な人間になってしまうんだ」


読み始めた頃、なんとなく目に止まった言葉。はじめての作家で、さらに読みたいかと聞かれると微妙だな。
略歴には料理人を経て、「さよならアメリカ」で群像新人文学賞受賞しデビュー。芥川賞候補にもなったとか。ネットで調べてみたら、兼業作家とか。料理の専門学校を出て、レストラン勤務し、今はフレンチの出張料理人もしているとか。だからか、この本のなかでも、料理の描きかたがうまかった。

ただこの話の主人公のように、なんか覚めてるというか、熱を感じられない今風の青年のようで、普段はあまり関心を抱かないのだが、なぜか少し気になる。まあ他の本見て、読めそうならまた読んでみようか


予定通り、小説二冊はは読めた。

朝刊のトップは富士山の世界遺産登録だった。私個人としてはそんなの必要なの?と思うのだが。しかも自然遺産ではなくて、文化遺産。信仰なども含まれているという説明がいまいちわからない。そんなに普遍的な信仰なの?知りもしないであれこれ言っては失礼なんで、次は『富士山ー聖と美の山』を読んでみよう。時代と共に変わる富士山と日本人の関係の移り変わりを、比較文化という視点で考察した本。