人気のタロット占い師小夜子。その的中率からタロットの魔女と呼ばれる彼女の鑑定のいくつかと、そして彼女自身の出生にまつわる話とで構成されている短編集

タロット占いには普通22枚の大アルカナと呼ばれる寓意画が描かれたカードが使われる。占われるものがカードを切り、占者が切られたカードを裏向きに10枚並べる。そのカードを順番に開きながら、絵柄からリーディングをしていく。

小説だから当然のことだが、占った結果は見事に的中し、客の悩みを解消し、運を開いていく

つまらないわけではないが、文章もあっさりしてて、なんか手軽すぎて、最初はそれほどいいとも思えなかった。
しかし途中でいきなり男二人女一人の三人の大学生の話が割り込んできて、それがやがて小夜子の母親と友人だとわかり、興味を覚える。美人で頭もいいなんて、絵空事過ぎて、反発も覚えたが、ラストの名乗り合わないままの父と娘の出会いと、一緒に仕事する話には少しじーんときた。こんな男のように生涯をかけて、一人の女性を愛し続けることができたらいいなと


タロットにも関心があるため、目について借りたのだが、小夜子のようなリーディングができるためには、何が必要なのかな?占星術にも凝って、本だけはいくつか読んだり、ホロスコープも作ってみたことがあるが、肝心なリーディングでいつもつまづいてしまう。やはり直感とか霊感が必要なのか?あるいは経験を積んで慣れていくしかないのか?