大阪で女子大生となった女の子の一年を描いた話なんだが、けっこうほんわかしていて、楽しかった

友恵は高2からつきあってるカズ君と同じ地元の大学に入る予定だったのに、落ちてしまう。一年浪人して、再チャレンジしたかったのに、両親からは滑り止めで合格した大阪の私大入学を勧められる。さいわい大阪には母親の従兄がいて、娘のことを頼んであると

遠距離恋愛になることを気にしつつも、大阪に来た友恵。母の従兄に挨拶にうかがうと、ちょうどたこ焼きパーティーの最中。

三十代前半のおじさんは、小柄で、なんと坊主頭で、繋ぎの黒い服を着ている。黒衣、くろこと呼ばれている。新進気鋭の書道家で、書道教室も開いている。
五十代の男性は鼻の下にちょび髭をしていて、殿下と呼ばれている。あとで京都住まいで京都の大学の教授とわかる。昔くろこの指導教官だった。しかも奥さんがくろこの書道教室の弟子。

そして友恵が訪れたときに、玄関に迎えに出てきたモデル並みの美貌の女性、サカイ。実はカツラを被っているだけの男性で、彼もくろこの弟子。しかも友恵と同じ大学で、年も同じ。彼は数学科で、友恵は生物科。

友恵の大学生活は彼らとの大阪体験と共に過ごしていくことになる。大阪人の家庭では、85%がたこ焼き器を持っている。ならば友恵のアパートにも一台必要だと、専門店が並ぶ商店街に繰り出す話がまとまる

しかし、居酒屋でのバイトを始めたりして、予定がなかなか合わず、商店街に行ったのはずいぶん経ってから。たこ焼き探訪の途中に出会ったのが、百合。くろこの弟子で女子高生。ポニーテールの黒髪にミニスカート、しかも巨乳。嫌がるくろこにすり寄ってくる。彼女も一行に加わり、最後まで関わってくる。

バイト先の先輩のレオ。茶髪でパーマ、ピアスをしていて、銀のネックレス。いかにも遊び人。あちこちの女を引っかけているとか。しかし職場では優秀で手早い。まかないもできる。しかも同じ大学の先輩とか

レオを訪ねてきた姫。レオとつきあっていたが、さんざん浮気をされ、金も無心されたらしい。たまたま訪ねてきた殿下が彼女を見て驚く。ゼミ生だと。

そんな彼らと過ごす、楽しい日々を描いていた。森美さんより素直に読めて、楽しかった。私もこんな大学生活だったらよかったな、なんて今さら仕方ないが。