よかったね。まあ読書好きならはじめからわかっていたようなものだけど。

十人の作家が新刊書店を舞台にした話を書いている。未読の作家は少し前に評判になった飛鳥井さんくらいかな。一、二冊しか読んだことがないのが、似鳥さんと誉田さん。有栖川さんは最近は遠ざかっている。

残る乾ルカさん、大崎梢さん、門井慶喜さん、坂木司さん、宮下奈都さん、吉野万理子さんは、お気に入りと言っていいほど、何冊も読んでるし、感慨深い作家さんたち

今回収録されている作品に関して言えば、誉田さんのが意外によかった。テレビでしか知らない姫川警部補のかつての姿ということで、興味深かった。最近出てる作品などにも興味あるタイトルや話はあるのだが、敬遠してる。刑事物全体を敬遠してるのと、これ以上好きな作家を増やしたくない、という理由で。

宮下さんの話は正直涙がこぼれそうになってしまった。タイトルの懐かしい人は、亡き母の若かりし日の姿なんだろうか。母子で読書好きというのもいいな
最後の飛鳥井さんの作品にも読書好きな母親が登場して、いいなと思ってしまった。男はいくつになっても、母親の存在は無視できない。でも、あいにくと私の母は読書好きというわけではないし、私の子供たちの母親も読書には縁がない。仕事の関係とか、育った環境もあるから、だからダメとは言えないが、趣味を同じくできないのはやはり寂しいものだ。

吉野さんのロバやADさんには感動したが、書店での撮影会以外、読書とは関係ないような話

書店員によるちょっとした推理という話は、いまや珍しくないということで、特別感動したわけではないが、定番といった感じで、よかった。有栖川さん、門井さん、大崎さん、似鳥さん。

坂木さんのは少し変わっていて、最初はあまりいいとは思わなかったが、最後まで読んだら、意外と面白い。舞台の書店も、なんか古本屋のような感じだが、年の異なる同好の士による万引き犯逮捕までの顛末と、最後に出てきた国会図書館に驚いた。すべての出版物が納められているとは聞いていたが、いかがわしい雑誌でも自由に見ることができるの?近くにあるわけではないから、見には行けないが、興味津々