なんとか最後まで読めた。なかなかいいとは思うが、今一つパンチがないというか。物足りないというか。でも逆に普通の女性がなんとか立ち直っていく、それを描いたのかもしれない

主人公は20代後半、ベビー服のメーカーで事務職をしている明日羽。2年付き合った譲との挙式まで、あと2ヶ月。そんなときに譲からいきなり婚約破棄を告げられる。

原因は二人は合わないという微妙な理由。いつもは優しさに包まれて、互いに遠慮し譲歩してつきあってきたが、前からささいな違いが気になっていたと。
式の予約も新居のマンションもハネムーンも決まっているのに、しかしあすわはそれどころじゃない。帰宅しても家族にも話さず、へやに閉じ籠る。

ショックなんだろうな。多少違和感があっても、共に暮らしていけばうまくいくようになると、あすわは思っていた。それを破棄と言い出した譲はひどい男なのか?どうか

落ち込んでいるあすわに声をかけてきたのがおばのロッカさん。六花という名前。そしてあすわにリスト作りを勧める。ドリフターズ・リスト。溺れる者が藁でもつかむように、支えにする、やりたいことを書き出したリスト。最初に書いたのは、食べたいものを好きなだけ食べる/髪を切る/引っ越し/おみこし/たまのこし。

最初に実行したのが引っ越し。独り者で、一回り年上の叔母ロッカさんが、自分の住まいの近くのアパートを見つけてくる。そしてはじめての独り暮らしが始まる。家事もまともにしてこなかったあすわ。

そして次々とリスト項目を実行し、書き直し、生活していくことで、少しづつ前向きに、前を向いて歩けるようになる。でも彼のことを思い出すのはさける。

会社の同僚のいくちゃんが青空市でいろんな豆や豆料理を売っていることに出くわす。スープを冷やす氷を求めて、真夏の炎天下を歩いたことから熱中症で倒れたのをきっかけに会社も一週間ばかり休む。そしてあすわを心配した母により実家に戻る。

幼馴染みのイケメン?美容師京が紹介してくれたエステに行ったり、髪をバッサリ切ってもらったり。

いきなりぱっと回復するものではないんだろう。きっかけが必要。でもきっかけはあくまでもきっかけ。自分で動かないと何も変わらない。後押ししてくれるのがリストかも

なかなかよくならないため、少しつまらなく思えた時もあったが、最後の方では会社で新プロジェクトに参加したり、様々な人と知り合ったりと、よくなっていき、安心できた