お仕事小説かな。最近流行りの女性目線の新規プロジェクトに挑む女性ばかりのチームが旧態依然の男世界に風穴をあける

主人公が異色なキャラ。 157センチに 100キロのデブ。自称「ごっつぁん」。大学出て就職して5年。男なら一人前と言うところだが、女性だと低く見られてアシスタント的に見られてしまう。が彼女はそれに腐ることもなく、笑顔でいるから、男にも女にも、上司にも後輩にも好かれている。ムードメーカー的な存在。
上司は思い付きでものを言う、そんなタイトルの本があったが、彼女の会社の上司もまさにそれ。話の始まりで彼女は営業部から総務部人事課に移動したばかり。直属の上司の係長は温厚だが、なんでも引き受けてしまうように見える。取り締まりの役員から、就業時間の見直しを言われたらしく、各課の社員に話を聞いている。自宅でできることなら会社に出てこなくてもいいというようなこと。しかし話を聞いても出てくるのは愚痴ばかり。
この会社は中堅の時計メーカー。今は腕時計だけを扱っていて、自社の国内工場もあるが、今は輸出品を少し作るだけ。ほとんどは海外工場。その海外からの商品で一番人気に欠陥が見つかり、リコールと言うことで、思い付きの就業形態の見直しはあっさり中断

そんな取り締まりがついで思い付いたのが、女性目線で企画して、女性によって商品開発をすると言うこと。雑誌で話題になった同業の大メーカーの物真似。このプロジェクトのリーダーに抜擢されたのが、主人公のごっつぁん。各課から専門外の女性を集めてチームを作り、新規商品開発が始まる。

古くからの会社で企画を通そうとしたら大変だ。根回しとか、役員の派閥とか、あれこれ考えてやらないと、よほど儲かるとわかってるものでないと、企画段階でぽしゃる。彼女たちの最初の企画は案の定ダメだったが、懲りずに挑んだ二つ目で商品開発の許可を受けるまでの様子を描いた後半はなかなか面白く興味深かった。

桂さんの作品はもっと読んでみたいなと思う。図書館で見かけてるのはあと、トランポリン競技に挑む若者、派遣の女性、老人ばかりの町の町起こしと言うような本。今日はその一つを借りようかなと思っている