バードは西洋人など見たこともない地域を旅 しているから、当然苦労している。プライバシーなどない旅館の宿で耳に入る音、日本人の発する奇妙な声や言葉。彼女にはどれも騒音にしか思えなかったようだ。記録した音は彼女を悩ました音の記録と言ってもいい。それを単に西洋と日本の価値体系の違いとして認識するのではなく、日本への嫌悪感や西洋の優越感として感じているようだ。
同じように日本の音に違和感を感じてもモースは、優劣を感じることも拒否することもなく、こだわる。好奇心をもって、様々な音を記録している。邦楽には興味を持たず、仕事で発する掛け声や歌には関心を持ち、ローマ字表記で記録している。奇妙な音だと思いながらも、なぜそんな音を出すのかに関心をもっている。そして何度かの来日を重ねることで好感に変わる音もある。労働のリズムに連動した声や音。邦楽も次第に関心をもち、謡を習い始めてもいる。
第二章「蝉と三味線」ではフランスの作家ピエール・ロチが取り上げられる。海軍士官として日本に寄港し、長崎で現地妻と滞在した。のちにそれを小説として発表した。彼は特別日本に関心があったわけではないため、その印象は状況的な反応の集積でしかない。いわば
同じように日本の音に違和感を感じてもモースは、優劣を感じることも拒否することもなく、こだわる。好奇心をもって、様々な音を記録している。邦楽には興味を持たず、仕事で発する掛け声や歌には関心を持ち、ローマ字表記で記録している。奇妙な音だと思いながらも、なぜそんな音を出すのかに関心をもっている。そして何度かの来日を重ねることで好感に変わる音もある。労働のリズムに連動した声や音。邦楽も次第に関心をもち、謡を習い始めてもいる。
第二章「蝉と三味線」ではフランスの作家ピエール・ロチが取り上げられる。海軍士官として日本に寄港し、長崎で現地妻と滞在した。のちにそれを小説として発表した。彼は特別日本に関心があったわけではないため、その印象は状況的な反応の集積でしかない。いわば