予想通り、心暖まるいい話ばかりだった。全部で十作の短編小説なんだが、共通のテーマがカナダ。最初の二編では、カナダの国旗がはためく商店街なんで、主人公が勝手にカナダ通りと名付けていたし、二編目の夫婦はいつかカナダに旅行したいと思っていた町工場の夫婦で、実際のカナダは出てこないが、他の作品では実際にカナダに旅行している
一番気に入ったのは、最初の「カナダ通り」かな。なんの取り柄もない主人公が高校に入ったときに、何か一つのことをやりとげて、学生生活の記念にしたいと思い、思い付いたのが、徒歩で通うこと。片道一時間半かかる。それを彼女は三年間無遅刻無欠席で果たす。その最後の登校日の様子を描いている。
ある日いつもの道を外れたところを歩いてみたら、商店街があり、朝も早いから大抵の店の前では掃除してる店主たちがいた。彼女が通りかかると挨拶してくれる。以後五分くらい遠回りになるそのコースで通学し、朝晩挨拶を交わすようになり、ケーキ屋の美人の奥さんとも話すようになる。
最後だから車で送ってやるという父親の言葉を断り、母が用意した真新しい靴ではなく、いつもの靴をはいて、登校。すると校門では感激屋の校長を始め、クラスメイトが待ち構えていた。彼女が通る商店街の店主の一人が、元PTA会長で、彼女の快挙を校長に知らせたのだった。クラスメイトらに胴上げされ祝福される
両親の言うことには逆らったことがない彼女が、高校を卒業するに当たって、初めて反抗した。進学をしないで、通学路のケーキ屋で働いて、自分もケーキを作る人になりたいと。卒業式まで、両親との言い争いは続いたが、一応認めてくれたようだ。三年間の徒歩通学の快挙を成し遂げた娘を認めたのだろう。
その決意は夏休みごろから考え始めて、秋口には決めた。彼女は帰り道に、ケーキ屋に寄り、店主夫妻に高校を出たら働かせてほしいと頼む。
すると二人もいつか後継者ができるまで頑張ろうとケーキ作りをして来たこと、そして初めて彼女を見たときから、この子こそ待っていた子だと感じたという
それだけの話なんだが、なんかじーんと来てしまった。みんないい人ばかりで、ありえないともいえるが
一番気に入ったのは、最初の「カナダ通り」かな。なんの取り柄もない主人公が高校に入ったときに、何か一つのことをやりとげて、学生生活の記念にしたいと思い、思い付いたのが、徒歩で通うこと。片道一時間半かかる。それを彼女は三年間無遅刻無欠席で果たす。その最後の登校日の様子を描いている。
ある日いつもの道を外れたところを歩いてみたら、商店街があり、朝も早いから大抵の店の前では掃除してる店主たちがいた。彼女が通りかかると挨拶してくれる。以後五分くらい遠回りになるそのコースで通学し、朝晩挨拶を交わすようになり、ケーキ屋の美人の奥さんとも話すようになる。
最後だから車で送ってやるという父親の言葉を断り、母が用意した真新しい靴ではなく、いつもの靴をはいて、登校。すると校門では感激屋の校長を始め、クラスメイトが待ち構えていた。彼女が通る商店街の店主の一人が、元PTA会長で、彼女の快挙を校長に知らせたのだった。クラスメイトらに胴上げされ祝福される
両親の言うことには逆らったことがない彼女が、高校を卒業するに当たって、初めて反抗した。進学をしないで、通学路のケーキ屋で働いて、自分もケーキを作る人になりたいと。卒業式まで、両親との言い争いは続いたが、一応認めてくれたようだ。三年間の徒歩通学の快挙を成し遂げた娘を認めたのだろう。
その決意は夏休みごろから考え始めて、秋口には決めた。彼女は帰り道に、ケーキ屋に寄り、店主夫妻に高校を出たら働かせてほしいと頼む。
すると二人もいつか後継者ができるまで頑張ろうとケーキ作りをして来たこと、そして初めて彼女を見たときから、この子こそ待っていた子だと感じたという
それだけの話なんだが、なんかじーんと来てしまった。みんないい人ばかりで、ありえないともいえるが