面白かった、個性的な面々の言動もさりながら、あり得ない夢が叶うのを見るのは、うれしいものだ

活動内容も決まらないまま、部員数は確保できた新学期四月から、先輩たちの修学旅行や職場体験学習があり、クラブは休み状態だった

動きがあったのは、偶然の賜物。くーちゃんが職場体験学習で、町内の小さなスーパーに。そのスーパーでの仕事は裏の倉庫で野菜を袋詰めにすること。その作業台になっていたのが、なんと熱気球のゴンドラだった。スーパーの店主星川さんは昔気球のりのためにあちこちにでかけていたとか。その留守の時に代わりに店を見ていた奥さんか倒れ、発見が遅れて亡くなり、死に目に会えなかった。それを機にやめたとか。四年前のこと。だからゴンドラは傷みはないが、気球自身は修理しないといけないし、燃料のガスボンベも空になってる。

ともかく、ゴンドラを発見したくーちゃんは倶楽部の目的がかなうと思う。星川さんは頼むと貸してくれるという。問題は数万円はかかる修理費用をどうするか。
倶楽部には予算はついてないし、中学生ではバイトもできない。最初に思い付いたのが、古本を集めて売ること。団地で呼び掛けたら集まったものの、本よりは雑誌や新聞紙が集まるばかり。しかし、売って得たのは五千円足らず。一割にもならない。しかし、球児君が雑誌の応募券や単行本になってないマンガを切り集めて、ネットで売ることを申し出て、それらが二万円ばかりになる

何もしない部長を責めたくーちゃんの言葉に発奮した部長の提案で、夏休みに小さなペットを一日預かる仕事をすることで、なんとか目標額を達成

修理も夏に使われない団地集会場をただで使わせてもらう

すると顔も出さなかった顧問の先生が、中学生が気球で高所にいくなんて学校の許可が降りないと言い出す。しかし星川さんの協力もあり、学校の許可も得て、秋の文化祭の早朝にグラウンドで飛ぶことに。

二人づつの三組目の神様とくーちゃんは、なんとマンション21階で宙吊りになったルナルナを助けに、気球を飛ばすことになる。運転する星川さんのお陰で、無事つり上げ、屋上に着地することができた。
予定外だが、これにより神様は念願の飛行ができたことになった。夢が叶ったわけだ。