東京タワーができてからスカイツリーができるまでの東京、そこに起きた名もない人々を描いた短編集、といったところか

特に目を引くものもないが、それなりに楽しめた。あとから書き下ろされた「眺望よし」という手紙の往信返信が最初と最後についている。スカイツリーからの往信、東京タワーからの返信。タワーはただ立っているだけ。何を見ても何もできないが、立っていることで、見上げる人々に安心と希望を与える。

その往信返信の中身として、短編はどれも小粒というか、物足りない気もしたが

亀のギデアと土偶のふとっちょくんは、先頃の災害に関係していて感慨深い

おさななじみは後半で驚いた。幼馴染みの四半世紀ぶりの再会と結婚。なのに同じ男子校だったとは

倉庫の男の奇僑ぶりや狸が化けて商売は笑えた