よくわからない。あまりにも縁のない人々、世界とまで言ったら、大袈裟か

四つの短編からなるが、どの女主人公も、たぶん著者の履歴に似た設定のようだ

高校はカリフォルニアのカトリック系で、大学はハワイ。そして、東南アジアの各地を仕事や放浪で旅してる若者

そんな人種がいることは知っているし、おかしいとも思わないものの、なんか取っつきにくい、感情移入がしづらい。だから話を読んでいても、そうかとは思えても、一緒に泣いたり笑ったりしにくい。

帰国子女へのいじめや差別を聞くと、間違ってるとか悪いことだとは思うが、そんなことは頭ごなしに言うことではないのかもしれない。住む土地や世界が変われば、同じように考えることもできないのかもしれない。差別はいけないが、同じに付き合うのは難しいのかもしれない。

それぞれの設定は違ってはいるが、読後、どの主人公も同じに思えてくる

そんな若い頃から海外へ行ったり、住んだりできるなんて、少し羨ましい気もするし、貧乏人のひがみもあって、冷静に受け止められないのかもしれないが、もういいって感じ。
あるいは年代が違えば受け止めかたは違うのかもしれないが。

彼女の作品はもう一冊借りている。それは読むつもりだが、それ以上はもういいかと今は思っている。

次は少しもう読みかけている熊野大学という市民大学での中上健次の講読をまとめた本。テキストは山本健吉の「いのちとかたち」。昭和の終わりと平成のはじめに渡って、毎月行われたもので、色々なことを扱っていて、興味深いことも、難しくて閉口することもあるが、ざっと目を通しておきたい。