ちょうど読み終えたら、時間になり、母親を眼科へつれていく。二ヶ月薬だけだったので今日は診察もうける。白内障で手術を勧められているが、日常生活に不自由ないからと、言っている
『花まんま』は大阪の下町、というよりは貧しい人々が住む地域が舞台で、時代は70年代頃かな。昭和の時代。前に読んだ『わくらば日記』よりは後で、著者の少年時代。実際に大阪にいたのかどうかわからないが
朝鮮人への差別が最初の作品の背景。貧しくても下町らしい生活なのに、やはり差別はあり、子供が一緒に遊ぶことさえ嫌がられる。病勝ちのそんな少年が亡くなって、トカピと呼ぶ朝鮮の幽霊、小鬼になる話
最後の話も差別により孤独な少年が、墓場で知り合った女性と仲良くなる。病の弟に似ていると。弟の治療費を工面するために親が莫大な借金をして、支払うために娘が体を売っている。故郷の南の島には冬も生きている蝶がいて、まるで生っているように木に群がっているという。
そんな蝶が一瞬二人の前に現れて消えた。弟が死んだのだと、以降女性には会えなくなった。そんな悲しい話だが、妙に心に染みる
三作目は喜劇めいた面白い作品。父親の弟で色男の遊び人のおじさんが亡くなり、役所勤めの父親は、普段はバカにしてる弟のために盛大な葬儀をする。そして火葬場へ。入り口手前で霊柩車がエンスト。ならばと遺体を運ぼうとするとドアも開かない
同棲していた女性は葬儀に出ていたが、他にも愛人が二人いて、主人公の少年と妹はそれぞれの女性のもとに、おじさんについていったことがある。結局二人を呼び寄せ、三人の愛人が揃ってから無事火葬ができたという話
五番目は呪文で人を死なせる婆さんの話。代々受け継がれていた役目で、主人公の少女は跡継ぎと目されて、その儀式の手伝いをさせられる。死にかけの人に、言魂である歌のような文句を最後まできちんと聞かせると、からだと魂が分離し、一瞬だが正気を取り戻して、遺族に感謝や別れを告げられる。苦しみながら死ぬよりはいいわけだが、時には殺人と罵られる。
そんな送りん婆が亡くなるとき、主人公は秘密の言葉が書かれた紙を受けとるが、結局使わなかった。人の生死に関わるのがためらわれるから。今は少女だった主人公もおばさん。それは使ってはいないが、今も紙を持っているし、呪文も暗記している。
なんか不思議な気分になる話だった
『花まんま』は大阪の下町、というよりは貧しい人々が住む地域が舞台で、時代は70年代頃かな。昭和の時代。前に読んだ『わくらば日記』よりは後で、著者の少年時代。実際に大阪にいたのかどうかわからないが
朝鮮人への差別が最初の作品の背景。貧しくても下町らしい生活なのに、やはり差別はあり、子供が一緒に遊ぶことさえ嫌がられる。病勝ちのそんな少年が亡くなって、トカピと呼ぶ朝鮮の幽霊、小鬼になる話
最後の話も差別により孤独な少年が、墓場で知り合った女性と仲良くなる。病の弟に似ていると。弟の治療費を工面するために親が莫大な借金をして、支払うために娘が体を売っている。故郷の南の島には冬も生きている蝶がいて、まるで生っているように木に群がっているという。
そんな蝶が一瞬二人の前に現れて消えた。弟が死んだのだと、以降女性には会えなくなった。そんな悲しい話だが、妙に心に染みる
三作目は喜劇めいた面白い作品。父親の弟で色男の遊び人のおじさんが亡くなり、役所勤めの父親は、普段はバカにしてる弟のために盛大な葬儀をする。そして火葬場へ。入り口手前で霊柩車がエンスト。ならばと遺体を運ぼうとするとドアも開かない
同棲していた女性は葬儀に出ていたが、他にも愛人が二人いて、主人公の少年と妹はそれぞれの女性のもとに、おじさんについていったことがある。結局二人を呼び寄せ、三人の愛人が揃ってから無事火葬ができたという話
五番目は呪文で人を死なせる婆さんの話。代々受け継がれていた役目で、主人公の少女は跡継ぎと目されて、その儀式の手伝いをさせられる。死にかけの人に、言魂である歌のような文句を最後まできちんと聞かせると、からだと魂が分離し、一瞬だが正気を取り戻して、遺族に感謝や別れを告げられる。苦しみながら死ぬよりはいいわけだが、時には殺人と罵られる。
そんな送りん婆が亡くなるとき、主人公は秘密の言葉が書かれた紙を受けとるが、結局使わなかった。人の生死に関わるのがためらわれるから。今は少女だった主人公もおばさん。それは使ってはいないが、今も紙を持っているし、呪文も暗記している。
なんか不思議な気分になる話だった