テレビの旅番組のスポンサーだった会社の会長からの依頼。四国にいる唯一の肉親に会いに行き、会長が手渡したふくさ包みを、亡き会長の妹の墓前に供えてほしい。その場で開いて、空のふくさを持ち帰った時点で、任務完了。中断した番組を復活させると

社長の様子が変。番組復活ならもろ手をあげて喜ぶはずが。ディレクターの市川さんが事情を話してくれた。会長の姪に当たる女性は、その昔主人公と同じ事務所のアイドルタレントだった。それがこともあろうに社長と関係を結び、妊娠。それで引退し、社長と結婚し娘もできた。娘が十歳のときに交通事故でなくなってしまった。しかし即死ではなく、しばらく意識があったが、仕事が最盛期の頃で、死に目に間に合わなかった。最後まで父親を呼ぶ娘。そのため姪はその分社長を恨む。しかも彼女の父親も孫娘の死のショックで病死。ために離婚届をおいて、亡き娘の遺骨とともに去ったのだそうだ。

仕事でのっぴきならなかった社長の立場もわかるし、家族より仕事を取った社長を恨む気持ちもわかる。悪気はなくてもこんな出来事はあるものだ

社長の許可も得られないまま、一人寂しく主人公は四国に旅立ち、目当ての女性の元に行き、事情を話すが、いまだ元夫への恨みを消せないと、墓参りを拒否される

しかし、一晩たつと変わっていた。亡き娘が夢枕に立ったらしく、翌朝には帰ってくれと言っていたのに、故郷につれていってくれるという。傷心で帰郷した頃に世話になった和紙作りをしているオランダ人の工房を案内すると。その後で墓参りへ

ふくさの中身は会長の妹が養女に出るときに着ていた母親手作りの服の端切れだった。母親が養女に出した娘のことを生涯忘れていないという証だった

それにより姪の心のわだかまりも消えたようで、旅の目的は十二分に達成された

満足した会長が、番組のスポンサーを確約してくれたが、主人公は断ってしまう。旅屋として、求める人のために旅を続けることを宣言する

思わず泣きそうになる場面もあり、よかった。ただ主人公の旅は少しうまくいきすぎではないかとも思う