何だろう、気分がいい。いわゆる事件もなければ話の進展があるわけでもない、何もない日常のひとこまを切りとったような話が延々と続く
デパート六階の寝具売り場に勤める独身の若くはない男、小さな男とラジオ局で今は日曜の深夜に思い付くままの話をしゃべっている、これまた若くはない女、静かな声
この二人の日常のモノローグのような語りでなる章が交互になっていて、中身はそれこそつまらないことばかり。たまたま聞いた言葉や感じたことをめぐってあれこれ思ったことを述べているだけ、独り暮らしの孤独を描いているようでありながら、暗いイメージはあまりない。彼らはまったくの孤独でもない。
小さな男は職場の同僚や読書クラブで一緒になる女性と話すこともあるし、同居してない妹とはたまに電話で話す。つまらないこと興味を覚えて、それを考察してはノートに書き付けていた男は、後半静かな声の深夜放送を聞いて、話に出てきた自転車に興味を覚え、自転車オタクの同僚のアドバイスで購入して走り始める。世界が変わるんだろうな。自転車が走るシーンがあると聞いて、懐かしの映画をレンタルして感動し涙を流す
静かな声の女性は、記憶力の衰えを感じて手帳を購入。忘れないようにと嫌いな色、真っ赤な手帳を持ち歩いて、思い付いたこと、聞いて気になったことを書き留める。台本のない深夜放送のネタ帳にもなる。以前放送局の売店にいた同世代の女性とたまに話をする仲になっていたが、実は彼女こそ小さな男が読書クラブで話をした女性ということで、彼女を通して小さな男の話と静かな声の話が交差する。二人はいつか出会って、なんてストーリーを期待してたが、それはなかった
むしろ小さな男と読書クラブの女、小さな声に倣って金色の手帳を持った女が、小さな声の放送に同じリクエスト曲を送ることが最後の話。雨に濡れても。二人が見た懐かしの映画の挿入歌。小さな声は駆け出しの頃、作曲家と歌手の名前を取り違えて放送して、あとで始末書を書いた思い出があり、没になった二人のリクエストを最初にかけることにする
なんかいい話だな。はじめは孤独な男女のモノローグばかりで、つまらなく思えたが、反対に今はこんなのもありかと。
デパート六階の寝具売り場に勤める独身の若くはない男、小さな男とラジオ局で今は日曜の深夜に思い付くままの話をしゃべっている、これまた若くはない女、静かな声
この二人の日常のモノローグのような語りでなる章が交互になっていて、中身はそれこそつまらないことばかり。たまたま聞いた言葉や感じたことをめぐってあれこれ思ったことを述べているだけ、独り暮らしの孤独を描いているようでありながら、暗いイメージはあまりない。彼らはまったくの孤独でもない。
小さな男は職場の同僚や読書クラブで一緒になる女性と話すこともあるし、同居してない妹とはたまに電話で話す。つまらないこと興味を覚えて、それを考察してはノートに書き付けていた男は、後半静かな声の深夜放送を聞いて、話に出てきた自転車に興味を覚え、自転車オタクの同僚のアドバイスで購入して走り始める。世界が変わるんだろうな。自転車が走るシーンがあると聞いて、懐かしの映画をレンタルして感動し涙を流す
静かな声の女性は、記憶力の衰えを感じて手帳を購入。忘れないようにと嫌いな色、真っ赤な手帳を持ち歩いて、思い付いたこと、聞いて気になったことを書き留める。台本のない深夜放送のネタ帳にもなる。以前放送局の売店にいた同世代の女性とたまに話をする仲になっていたが、実は彼女こそ小さな男が読書クラブで話をした女性ということで、彼女を通して小さな男の話と静かな声の話が交差する。二人はいつか出会って、なんてストーリーを期待してたが、それはなかった
むしろ小さな男と読書クラブの女、小さな声に倣って金色の手帳を持った女が、小さな声の放送に同じリクエスト曲を送ることが最後の話。雨に濡れても。二人が見た懐かしの映画の挿入歌。小さな声は駆け出しの頃、作曲家と歌手の名前を取り違えて放送して、あとで始末書を書いた思い出があり、没になった二人のリクエストを最初にかけることにする
なんかいい話だな。はじめは孤独な男女のモノローグばかりで、つまらなく思えたが、反対に今はこんなのもありかと。