結婚前、結婚、離婚で名字を三つもつ佳子。八幡橋も名を変えてきた。元は京橋にあり、弾正橋と言われたが、新しい橋ができて、旧弾正橋となり、戦後深川に移されて八幡橋へ。
離婚した夫のもとで二泊する息子翔太がいなくて、休みなのにぶらりと立ち寄った勤務先で、オーナーの女性とつい話し込んだ佳子はあれこれ考え込んでしまう。
三つの名前のどれが本当の自分だろうと。
塾通いをする小学五年生の千恵の両親は、中学受験のことで険悪な雰囲気。夏休み、千恵は永代橋の向こうにある父の生家で祖父と過ごすことになる。
もと大工で独り暮らしの祖父は下着のような格好で近所を歩き回り、戸惑っていた。しかし祖父がこの街の多くの家を建てたことや、祖父の幼馴染みシゲさんの孫娘でおない年の美紀と知り合い、友達になり、さらには近所の子達とも仲良く遊べるようになり、祖父との暮らしを楽しめるようになった。
そんな頃に両親が和解し、千恵を迎えに来る。しかし千恵は帰ることを拒否する。それを聞いた祖父は、階段から足を踏み外したふりをして、救急車で運ばれる。おかげで、夏休みが終わるまで、祖父と暮らすことができた。
最後二人で永代橋を渡っていた。祖父は言う、気が向いたら来い。気が向かなかったら来なくていい。俺はずっとここにいる。千恵は何も言えなかった。でもそれでいい。
いつもとは違ってきちんとした身なりの祖父と手を繋いだまま、渡った。風が吹き、海の匂いがした。千恵は祖父の手を強く、強く、握りしめた
祖父母と孫の関係はなんかぐっとくる。普段付き合いがないのに、血を感じるからか。
私は孫の一人もいておかしくない年なんだが、晩婚だったし、当分見込みはない。年子の妹にはもういるんだが
橋本さんの作品って、なんかいいな。巻末の略歴には、ライトノベルより創作領域を広げて、優しいまなざしと人間関係の機微を掬い取る確かな手腕で、着実に新しいファンを獲得している、と。確かにな。編集者はうまく言えるものだな
橋本さんの作品はこの先もまた読んでみたいなと思う
離婚した夫のもとで二泊する息子翔太がいなくて、休みなのにぶらりと立ち寄った勤務先で、オーナーの女性とつい話し込んだ佳子はあれこれ考え込んでしまう。
三つの名前のどれが本当の自分だろうと。
塾通いをする小学五年生の千恵の両親は、中学受験のことで険悪な雰囲気。夏休み、千恵は永代橋の向こうにある父の生家で祖父と過ごすことになる。
もと大工で独り暮らしの祖父は下着のような格好で近所を歩き回り、戸惑っていた。しかし祖父がこの街の多くの家を建てたことや、祖父の幼馴染みシゲさんの孫娘でおない年の美紀と知り合い、友達になり、さらには近所の子達とも仲良く遊べるようになり、祖父との暮らしを楽しめるようになった。
そんな頃に両親が和解し、千恵を迎えに来る。しかし千恵は帰ることを拒否する。それを聞いた祖父は、階段から足を踏み外したふりをして、救急車で運ばれる。おかげで、夏休みが終わるまで、祖父と暮らすことができた。
最後二人で永代橋を渡っていた。祖父は言う、気が向いたら来い。気が向かなかったら来なくていい。俺はずっとここにいる。千恵は何も言えなかった。でもそれでいい。
いつもとは違ってきちんとした身なりの祖父と手を繋いだまま、渡った。風が吹き、海の匂いがした。千恵は祖父の手を強く、強く、握りしめた
祖父母と孫の関係はなんかぐっとくる。普段付き合いがないのに、血を感じるからか。
私は孫の一人もいておかしくない年なんだが、晩婚だったし、当分見込みはない。年子の妹にはもういるんだが
橋本さんの作品って、なんかいいな。巻末の略歴には、ライトノベルより創作領域を広げて、優しいまなざしと人間関係の機微を掬い取る確かな手腕で、着実に新しいファンを獲得している、と。確かにな。編集者はうまく言えるものだな
橋本さんの作品はこの先もまた読んでみたいなと思う