さださんの『はかぼんさん』を半分読み終えたところだが、一気に最後まではしんどいから、ここで切り上げるか

各地の神事とか民間信仰にまつわる話のようで、なかなか興味深いなと思いながら読んでいたが、もしかして、このすべてが小説なのかもと、今ふと思った
風土記を書いているかのような体裁でかかれた小説、フィクションだとしたら、さださんって思ってた以上にすごいのかも

全六話で最初のがタイトル作になる。京都の老舗の跡継ぎが生まれるときに行われる神事というか慣習を題材にした話。ありそうでなさそうなしきたり

二つ目は能登の漁村で行われる神事。それによって癒される人々に言及していて、少し心が動かされる。いかにも良くできた話で、やはりフィクションかも。でも悪くない話だな
今読み終えた三つ目の話は信州は安曇野の旧家に伝わる神事。節分会で追われた鬼の宿を務める話。高校の落語研究会の顧問だった先生の退職記念の集まりに始まって、後輩女性が今度嫁ぐ婚家の話に入る。姑にその家は代々鬼の宿を務めると聞かされて、不安になり先生たちに相談する。話のなりゆきで、みなでその神事の見学にいくことになり、祭りを体験し、その夜、泊まり込んだ婚家に、何者かの気配を感じる。しかも翌朝、庭の奥の祠から屋敷に向かう足跡が雪に残っていた。ほんとに鬼なんているのか?古代日本の神話に造詣のある先生とさださんの会話も興味深い
昼間に読むよりは、こうした深夜の方が、読むにはふさわしいが、もう寝ないと体がもたないだろうな。