なんかよかったな。

市絵は34歳独身の司法書士。以前は事務所に勤務していたが、ボスと気が合わず、やめて独立することになる。しかし資格とるために貯金を使い果たし、金はない。

ようやく見つけた事務所兼住宅は町外れのあばら家。父親が再婚してできた年の離れた弟とは半年くらい同居しただけで、家を出てしまい忘れていた。そんな弟基大がいきなり現れて同居している

基大はデザイナーで好きな服を作ってはネットで公開している。販売目的ではないのに、買い手がつき高額で売れるらしい

町外れの事務所には人通りもなく、広告を打つ金もないことから、家の前の道路に机を据えて、客待ちをしている。近くに地蔵様があることで、時おり老人がやって来る。占い師と間違えられながらも話をしたりしていたら、口コミで次々と老人たちが集まってきて、愚痴を聞いたり話を聞いたり

昔近くにあった医者の未亡人が一人暮らししていて、死後の世話をしてくれる人はいないかと相談される。葬儀や死後の事務手続きを誰かに頼むことはできるが、委任契約をし、公正証書を作成することが望ましい。任意後見契約を中心にしたいくつかをセット契約。ただこれは個人同士で信頼関係を基になされるため期限がない。どちらかが死ぬまでということで、いつまで司法書士をしていられるか自信がない市絵は、その老婦人にアドバイスはしたものの、自分が引き受けるとは言えなかった

そんな老婦人が孤独死し、いないと言っていた家族が現れて、財産を破棄したときいて、後悔する。彼女の遺志を何もしてやれなかったと

事務所近くで首吊りしようとした婦人。仲がよかった姑の死後、遺言めいた手紙が出てきて、葬儀の規模や死に出の服装の希望がかかれていた。すでに葬儀は終わっていて、姑の希望に逆らうことになってしまい、小姑たちに攻められて死ぬことにしたと

そんなことをきっかけに市絵が思い付いたのが、終活ファッションショー。自分が死ぬときに着たいものを家族に見せる。ついでに家族へのメッセージも発表しようと

出演者、会場、ショーの中身など、あれこれ問題が次々と出てきて大変だったが、無事に終わるまでを描いてるが、面白くまた考えさせる話だった

死を考えることは、これまでの生を振り返ることであり、また家族らの未来を考えることなんだ。けっして気分だけで、現実逃避して行うことではない。