なんか気分が盛り上がらないな。タイトルやカバー表紙の絵から、もう少し明るめの作品を想像していたんだが
北海道を舞台にした短編が六編。今三篇を読み終えたものの、よくわからない

化粧品会社の幹部級40歳の独身女性。十年前につきあっていた上司の納骨式の案内が届く。幹部候補で独身、女との関係も多かったその人には仕事でもプライベートでも世話になったのに、いきなり仕事をやめて、故郷の函館に帰ってしまう

一度だけ訪ねてみたものの、母親の介護のためという理由がわかっただけで、かつての彼はいなかった。望まれたら残って、彼の荷物を共に背負う覚悟までしていたのに

そんな彼が死んだという。案内に従い納骨式に出るも、知らせてくれた若者と神父だけのわびしいもの。帰郷前からわずらっていた糖尿病が死因とか。ばりばり仕事をこなしていた影で、そういうものを抱えていた。神父だった父親が死んだときに、上司は生きる張りを失ったかのように仕事をやめた。そんな彼に彼女は気づかなかった

と書いてみたものの、よくわからない。つまらないというわけではないが、過ごしてきた人生の違いだろうか、なんか言ってるなとは感じるが、よくわからない

二編目は新米女性記者の話。海辺の防波堤の先で密漁してる還暦の男と知り合い、話を交わす。彼のことを記事にもした。その男が死んだ。すると自分に名乗った名前が嘘だとわかる。調べてみると、昔殺人事件をおこし、服役していた。理髪店をたたみ、博打で作った借金をサラ金で、つまりは取り立てにあい、妻子を実家に返して、仕事探し。やっと返済の目処がたって、妻子のもとにいくと、妻は男を作り妊娠してる。相手の男と口論になり刺殺。
無縁仏になる男を不憫に思い、妻のもとへ訪ねていく。妻は一人で理髪店を田舎でしていた。話を聞き、男の死んだことを知らせるつもりが、結局言えなかった

三篇目は本のタイトルがタイトルの短編。国選弁護人しかしない弁護士鷲田。

全体的に暗い話が多いかな。ターミナルと言うタイトルは表紙絵の駅ではなく、人生のターミナルを言うのかもしれないな。明るい人生ばかりではないとはわかっているし、くらい人生でも懸命に生きてる人がいることも頭ではわかるんだが

小説を読むのが、人生を写しとることなら、こんな話もいいのかもしれないが、どちらかと言えば楽しいことを求める私だから、いまいたのめりこめないのかな