肩透かしをくったのか、見事などんでん返しというか。なんにせよ、不快ではない。死なないでよかったとひと安心

30代半ばのOL、生活に疲れ、ある日仕事をサボったものの、行きたいところもなく、いつもの駅の反対側を漫然と歩き、公園のベンチに腰掛け、もう死にたい、とつぶやく

本気ですか?と問いかける人が。もし本気で死ぬ気なら、一年待ちませんかと。保険に入って、一年たてば、自殺でも保険金が出るものもあるし、誰かにそれを残したら。待てるなら、ごほうびに、楽に死ねる手段を提供すると

週刊紙の記者が最近起こった自殺事件を密かに追っている。二人は有名人で、自殺してもおかしくない理由がある。一人は普通のOLで事情がよくわからない。無関係のようで、共通する点がある。普通使われないアルカロイド系の薬が使われていた。気になって、OLのことを調べ始める
読んでるうちに、最初に登場した女性と、自殺した女性が同じ人物かのような錯覚をしていた。自殺前の様子と自殺後を交互に叙述しているんだと思い込んでいた

最初の女性は、偶然知り合った児童養護施設でボランティアで子供たちの相手をすることになる。そして園長の病死による施設の閉鎖に対するために、自殺して保険金で、施設の使用料を工面しようとするが、…

記者の追う女性も似たようなボランティアしていて、ねらって誤解させているんだろうな
でも子供たちの相手する女性にいつのまにか感情移入してしまい、死んだら金はできても子供たちの世話はどうするんだ、なんていらぬ心配をしてしまう

まあともかく期待通りなかなかいい作品だった。本多さんの本はまた読んでみたいなと思う

もうこんな時間だ、寝ないと、明日の、いやもう今日か、仕事に差し支えるな