なかなか面白かった。外様小藩の江戸留守居役になった新之介。自害した兄に代わり就任したものの、文武に秀でてもいない普通の男。
江戸留守居役とは藩の言わば外交官。他藩の同役と組合をつくり、一般には料亭などで宴会をかねた寄り合いをして豪勢に金を使うと思われている。しかし、それはそれだけの金が自由になる大藩の話。先任の兄の死や、同役で兄のいいなづけの父親が退任して姿を消したわけは後半になってからわかる
いち早く幕府の意向を知り、それに対処するにはそれなりの費用がかかる。財政が厳しいからと、家老がその金を惜しんで出さなかったために、兄の時に、幕府からお手伝い普請を言いつけられてしまう。お陰でますます藩財政は苦しくなる。このあと再びそんなことがあれば藩はつぶれる
そんな危機感から新之介はなれない留守居役に懸命に取り組む。亡き兄だったらもっとうまくやれただろうと嘆きながらもがんばる
そして幕府の新たな治水事業の話を漏れ聞いて、お手伝いを逃れるために、他の留守居役と協力して動き回る。そんな話だった。
新之介は秀才肌の兄には敵わないと思っていたが、実はそうではないと、兄のいいなづけから聞かされる。兄は一見容貌も優れ、やることにもそつがなく、スーパーマン的な存在だったが。芯は弱かった。心配性で何事も万全を期して行うからよく見えたが。なにかにつまづくとポキリと折れてしまう弱さがあった。だからこそ、いいなづけは兄を支えていくつもりだったと言う。新之介は失敗ばかりして、いつも叱られていながら、翌朝にはけろりとしている。打たれ強い。しかも真面目な兄の回りにはライバルしかいないのに、新之介のまわりは友達ばかりで、いつも手助けがある
結果的には、留守居役に向いていたのは新之介だったんだろう。新米のくせに留守居役すべてを糾合して、幕府に対する運動を起こし、結果成功を納めてしまう。
新米の留守居役ということで、佐伯さんのお気に入りシリーズ密命の主人公を思い出した。まああちらは剣の達人で、それで窮地を脱したんだが。留守居役の仕事はやはり同じようなものだったな
江戸留守居役とは藩の言わば外交官。他藩の同役と組合をつくり、一般には料亭などで宴会をかねた寄り合いをして豪勢に金を使うと思われている。しかし、それはそれだけの金が自由になる大藩の話。先任の兄の死や、同役で兄のいいなづけの父親が退任して姿を消したわけは後半になってからわかる
いち早く幕府の意向を知り、それに対処するにはそれなりの費用がかかる。財政が厳しいからと、家老がその金を惜しんで出さなかったために、兄の時に、幕府からお手伝い普請を言いつけられてしまう。お陰でますます藩財政は苦しくなる。このあと再びそんなことがあれば藩はつぶれる
そんな危機感から新之介はなれない留守居役に懸命に取り組む。亡き兄だったらもっとうまくやれただろうと嘆きながらもがんばる
そして幕府の新たな治水事業の話を漏れ聞いて、お手伝いを逃れるために、他の留守居役と協力して動き回る。そんな話だった。
新之介は秀才肌の兄には敵わないと思っていたが、実はそうではないと、兄のいいなづけから聞かされる。兄は一見容貌も優れ、やることにもそつがなく、スーパーマン的な存在だったが。芯は弱かった。心配性で何事も万全を期して行うからよく見えたが。なにかにつまづくとポキリと折れてしまう弱さがあった。だからこそ、いいなづけは兄を支えていくつもりだったと言う。新之介は失敗ばかりして、いつも叱られていながら、翌朝にはけろりとしている。打たれ強い。しかも真面目な兄の回りにはライバルしかいないのに、新之介のまわりは友達ばかりで、いつも手助けがある
結果的には、留守居役に向いていたのは新之介だったんだろう。新米のくせに留守居役すべてを糾合して、幕府に対する運動を起こし、結果成功を納めてしまう。
新米の留守居役ということで、佐伯さんのお気に入りシリーズ密命の主人公を思い出した。まああちらは剣の達人で、それで窮地を脱したんだが。留守居役の仕事はやはり同じようなものだったな