奈良の女子大に通う二十歳の女の子の出会いと別れ。メフィスト賞だというから多少はミステリーかと思ってたが、まあ普通の恋愛小説かな

ただ奈良を舞台にしていて、東大寺二月堂の豆まき、元興寺の豆まきから始まり、古都の風物が背景にあるのが興味深かった

彼女が知り合った狐の面を被る着物姿の男と、彼と一緒にいる年上の美人。二人とのいくつかの出会いから、その男に恋して、最後には二人の事情を知って、身を引くまでを描いているのだが。

最後に身を引くというのが、なんか物足りない気もするな。生まれてはじめて恋した男に、そんな大人の態度がとれるものかな?私としては彼女と狐さんが付き合い始めるといったところで幕を引いてもらいたかったかな

最初は万城目さんのような一風変わった展開でもあるかと思っていたが、背景以外は至極当たり前というか、普通の恋物語な印象で、悪くはないが、よかったなとは思えないかな
大学院在学中のいわば処女作らしいから、次の作品を期待しようか

連休も終わり、また仕事だが、先週のような雨はないが、暑い一週間になるようで、正直うんざりしてくる。が夏はまだまだこれからが本番なんだな