今朝は朝から小雨が降ってる。母親の薬をもらいに二つの医院をはしごしてから、読み始めた


何だろうな、スッキリ読み終えたとは言えない。何かがくすぶってるような中途半端な印象


京都大原の尼寺の庭に三体の埋め仏がある。苔のなかに三つの石でできた頭がある。その表情がわかりにくい

物語は尚子がその頭を見に来たところから始まる。桂徳院の庵主の寿桂が声をかける

尚子は七年前美大生の頃、恋人の今道と問題を抱えていて、ここに来た。和菓子屋の跡取りの今道のプロポーズを断って東京の広告代理店に就職した。

埋め仏に魅了され、油絵で描きたいと思いながら、その表情がつかめないため、いまだに描けない。心に悩みを抱えると埋め仏に会いたくなる

尚子は偶然、その埋め仏を描いた絵にぶつかり、作者の井串と知り合い、やがて同棲するようになる。そして二人で睡眠薬自殺をはかり、尚子だけが生き残った。渡された薬の量が少なかったため。それはなぜか?たんにはかり間違えなのか?井串の何らかの思いがあったのか?今尚子はそれに悩んでる

新聞記事にもなり、仕事にも影響が出て、都落ちして、なつかしい京都に舞い戻った

当面の食いぶちの相談のために、かつての恋人の今道と会ったり、なじみの豆腐料理店に行ったり。

数少ない登場人物たちを引き連れて、尚子を中心にして話は進む。
結局は埋め仏の表情はなにか、井串は何を見て描いたのか?

やがて井串もかつて美大生として、二人の女性と三角関係となり、不幸な結末になったことや、その女性の一人が寿桂であることもわかる


寿桂と腹を割って話したことで、最後の方で三角関係の事情もわかり、やっと尚子なりの埋め仏の表情もつかめて、絵を完成できた

なじみの豆腐料理屋の主人はアメリカの黒人。京都に魅せられて、日本人になったつもりでいる。彼ボビーの企てた京都タワーの破壊は、なんかいまいち場違いな印象。もと特殊工作員だったつてづ得たアメリカ軍から横流しされた爆薬を持ち、タワー下のホテルに泊まるボビー。彼の部屋で尚子の埋め仏の絵、表情が公開される。それによってボビーは企てをやめるというのだが、なんかわかりにくいな

和風の景観の京都駅前にタワーは場違いでよけいなもの。心は日本人になったつもりのボビーは、かつての仕事で犯した人殺しの贖罪をこめて、無粋なタワーを破壊しようとした