よかったな、思わず涙がにじんでくる

スポーツっていいね。仲間がいるっていいね
いじめられっこの中学三年の宏美。小柄で眼鏡っ子でおとなしい。女みたいな名前で、悪ガキグループにいじめられてる。幼馴染みも手は出さないが、一緒に傍観してる

そんな宏海がカーリングに出会う。素人が体験できる催しに参加する。指導員として来ていたのが柚香姉妹。図書館で司書してる柚香は宏海に見覚えがあった

やがてカーリングにはまり、友達もでき、それからまだ色々なことがあるが、いちいち書き出すこともないか

カーリング部のある私立高校に入り、一年ながら選手になり、最後は高校日本一を決める試合。卒業生の先輩のためにもとがんばって、優勝を決めたと思ったときに、幼馴染みで一緒に高校、クラブに入った雄大の右手が上がる

カーリングにはカーラー精神というのがあるとか

不当に勝つなら、むしろ負けを選ぶ

ルール違反をしたとき、自ら申告する

思いやりを持ち、常に高潔である

言わばスポーツ精神をもって試合に挑む

雄大は審判も気づかなかったが、すべっていくストーンの前をスリーピングしているときに、一瞬だがブラシをストーンに当ててしまった。これは違反で無効になってしまう

雄大はこの劇的な瞬間にカーラー精神から自己申告してチームの優勝を逃した

そんな雄大にあっけにとられた会場に最初に拍手をしたのは、母子家庭の母親だった。そして会場一杯に拍手が巻き起こる

怒りたいはずの先輩は一番いいところを持っていったなと、からかうだけ

たった四人だけのチームでの試合。チームワークは何より大切だろう。各自がきっちり役割を果たす。でもたとう失敗しても健闘をたたえる

スポーツにはあまり縁がなかった私でも、こういうのを読むと、体がうずくね