今ようやく読了

今日は朝から曇り空、それがかえって涼しくていい

睡眠障害を持つ特異体質の明二が主人公。50時間起きていて20時間寝る、そんな生活をもう20何年続けている

ゲームソフトの会社に勤めていて、社長のバンさんに頼まれて、体質をいかして、浮気調査の監視を時々してる

ある日、監視対象が急死し、成り行きで救急車に同乗して病院へ。そして立ち去るときに現場にあった荷物をもって帰ってしまう。開けてみると、2億近い現金

そこへ、彼の部屋にこつぜんと現れたのが、ナタネとなのる種苗屋。大会社につきものの裏金。そうした金を種や苗にしてまっとうな金にするのが仕事だと。ここでは明二がそれを好きに使って構わないという。ただその使い道を知りたいのと、大金の持ち主たちが奪い返しに来るかもしれないから、最後までそばにいてアドバイスをすると

明二の故郷は札幌。父親のやっていた金属加工所は小さいながらもまだやっていて。今は昔専務だった山下さんが社長で、明二の兄が経理をしている。その兄から相談があるから会いに来てほしいと連絡があったのは、事件の直前
小さな会社だから資金繰りに困っているかもしれない。ならばこの大金を役立ててみようかと思い、帰郷することに

彼の母親は小四の時に失踪し、翌年父親は強盗殺人に遇い死んでいる。幼い頃から母親も彼ら三人兄妹も父親の暴力に苦しんでいた

父の死後は三人の従業員が会社と子供たちの面倒を見てくれていた。一人は亡くなり、一人は現社長。もう一人がぼけて入院してるが、その男から兄はおかしなことをきいたという。山下さんが父親を殺したと。折しも犯人不明のまま、時効間近。

明二が急死した監視対象と病院に行き、偽名をなのって立ち去ったことに不審を抱いた看護士麻衣子。彼にひさかに思いを持っていた彼女が彼のアパートに来たことから、ナタネさんにより彼女も札幌に来て、三人のチームができる

実家の居間の床下から白骨化した骨が掘り出され、失踪中の母親と判明する。そこへバンさんが、さらには彼に監視の仕事を依頼していたらしい弁護士が、いきなり札幌に、明二のもとに向かったという、事件の展開があり、最後の事件と、フィナーレを迎える


なかなか面白かった。登場人物にほんとの悪人がいないのも、安心して読める。読んで楽しめる。心を動かされる。それが楽しみなんだから