本日の読書四作目はこれだったが、今ようやく読了
なかなかよかったな。登場人物たちは一見不幸な人生を歩いているように見えて、実は幸せなのかもしれないと思わせる
港町に立つ古びたアパート霧笛荘。中国風の建物の大家さんは、中国人の老婆のようだ。足は纏足されていて、まるで玩具のよう。玄関を入ると、数段の階段があり、その下に半地下のホールがある。ホールに続く一階部分と、中二階とでできている建物
折しも訪れた入居希望者を今は誰もいない各部屋を案内しながら、元の住人を紹介するという形で話が進む。
七話が納められていて、各話は、港の見える部屋からぬくもりの部屋まで。その部屋の住人が主人公の話が続く
女性はホステスAとB、オナベ。男性は、カンカン虫、バンドボーイ、キャブテンと、最後の話に出てくる地上げ屋が呼んでいる。
地上げ屋の好条件を蹴った住人たちの気持ちをホステスが代弁して話すラスト近くの言葉はしみじみさせるな
大家の太太は昔、この古アパートをただでもらった
かけがえのない人が死んでしまって、命のかわりに銭や物をいくらもらったってちっとも嬉しくなんかない
太太は今もその人に毎食陰膳を据えてる…泣かせるじゃないの
断る理由はそれだけ
太太は惚れた男のくれたこのアパートで死ぬ。その筋書きは誰も変えちゃならないんだ
だって、太太の人生だもの。他人の幸せを犠牲にするのは畜生のすることさ
どいつもこいつも、無一文で、偏屈で、ちょいと頭がおかしい。
でもね、人間の根っこはちゃんと持ってる
金では買えないものも、この世にはたくさんあるんだ。太太は、そのことをみんなに教えてくれた
なかなかよかったな。登場人物たちは一見不幸な人生を歩いているように見えて、実は幸せなのかもしれないと思わせる
港町に立つ古びたアパート霧笛荘。中国風の建物の大家さんは、中国人の老婆のようだ。足は纏足されていて、まるで玩具のよう。玄関を入ると、数段の階段があり、その下に半地下のホールがある。ホールに続く一階部分と、中二階とでできている建物
折しも訪れた入居希望者を今は誰もいない各部屋を案内しながら、元の住人を紹介するという形で話が進む。
七話が納められていて、各話は、港の見える部屋からぬくもりの部屋まで。その部屋の住人が主人公の話が続く
女性はホステスAとB、オナベ。男性は、カンカン虫、バンドボーイ、キャブテンと、最後の話に出てくる地上げ屋が呼んでいる。
地上げ屋の好条件を蹴った住人たちの気持ちをホステスが代弁して話すラスト近くの言葉はしみじみさせるな
大家の太太は昔、この古アパートをただでもらった
かけがえのない人が死んでしまって、命のかわりに銭や物をいくらもらったってちっとも嬉しくなんかない
太太は今もその人に毎食陰膳を据えてる…泣かせるじゃないの
断る理由はそれだけ
太太は惚れた男のくれたこのアパートで死ぬ。その筋書きは誰も変えちゃならないんだ
だって、太太の人生だもの。他人の幸せを犠牲にするのは畜生のすることさ
どいつもこいつも、無一文で、偏屈で、ちょいと頭がおかしい。
でもね、人間の根っこはちゃんと持ってる
金では買えないものも、この世にはたくさんあるんだ。太太は、そのことをみんなに教えてくれた