日曜の朝、今日も晴天。結局、昨夜も何も読めないまま。
何を読むかあまり考えないで、気分に任せて手近の本を読もうか。さいわい手近にいくつも本がある。数えたことはないが、机の上や回りにある本だけでも二百冊は下らないだろう。タイトルを見れば買ったときの思いがたいていは思い出せる。それだけの思いがあっても何年も見捨てられてるかわいそうな本たち
今読み終えたこれもその一つ。何ヵ月も前に買ったきり。タイトルに引かれた。表紙絵もいかにもお稲荷さんを連想させる。
児童文学が元だとわかる優しく分かりやすい文章。ファンタジーぽい話。
風早の街の駅前商店街のはずれに、夕暮れ時に、古い路地の赤い鳥居が並んでいるあたりに、忽然と現れるコンビニ。店長は銀色の長髪に金の瞳のお兄さん。店に入るとグツグツ煮えるおでんと作りたてのお稲荷さん
ここにはなんでも並んでいる。求めるものが必ずある店。大事な探し物がある人、その思いが真剣であれば、必ず見つけられる店。魔法のようなコンビニ
六編の短編が収録されている。
海外に転校した女の子からもらいそこなったメモ用紙を探してる雄太
大事にしていたリカちゃん人形を探してるえりか
ラジオ局でパーソナリティ勤めているが、将来への不安から、仕事の意味を失いかけてる桜子
魔法のキャンディにより一日だけ人間の姿になれた捨て猫のあんず
新一年生の女の子が生まれたときに買われ、アパートとの一室で、三人の貧しくても幸せな生活を見続けてきた壊れたテレビ
一言で言うなら、どれも別れをテーマにしているのかな。大切な人、大切のものとの別れ
分量的には猫のあんずの話がいちばんページ数があり読みごたえはあるが、私の気に入りはやはり桜の声だな
主人公のラジオ放送を聞き続け、見続けてきた桜の樹。その桜の花びらを介して、過去の世界と未来の世界が結び付く。ラジオの音波が、終戦時に流れたり、未来世界に流れたり、SFっぽいが、いわゆるタイムトラベルもの。そこにいちばん興味を覚える
先日読んだクロノスの飛翔、戦時中の伝書鳩が現代に現れる。
自分の放送で癒された人が過去にも未来にも、現在の世界にもいることを知り、仕事を続ける意義と意欲を取り戻す桜子。世間並の幸せを得ることで、両親や友人に一時的な安心感を与えることはできても、長い人生を足を踏みしめて自分で歩いていけるか。それがいちばん大切なんだな。
何を読むかあまり考えないで、気分に任せて手近の本を読もうか。さいわい手近にいくつも本がある。数えたことはないが、机の上や回りにある本だけでも二百冊は下らないだろう。タイトルを見れば買ったときの思いがたいていは思い出せる。それだけの思いがあっても何年も見捨てられてるかわいそうな本たち
今読み終えたこれもその一つ。何ヵ月も前に買ったきり。タイトルに引かれた。表紙絵もいかにもお稲荷さんを連想させる。
児童文学が元だとわかる優しく分かりやすい文章。ファンタジーぽい話。
風早の街の駅前商店街のはずれに、夕暮れ時に、古い路地の赤い鳥居が並んでいるあたりに、忽然と現れるコンビニ。店長は銀色の長髪に金の瞳のお兄さん。店に入るとグツグツ煮えるおでんと作りたてのお稲荷さん
ここにはなんでも並んでいる。求めるものが必ずある店。大事な探し物がある人、その思いが真剣であれば、必ず見つけられる店。魔法のようなコンビニ
六編の短編が収録されている。
海外に転校した女の子からもらいそこなったメモ用紙を探してる雄太
大事にしていたリカちゃん人形を探してるえりか
ラジオ局でパーソナリティ勤めているが、将来への不安から、仕事の意味を失いかけてる桜子
魔法のキャンディにより一日だけ人間の姿になれた捨て猫のあんず
新一年生の女の子が生まれたときに買われ、アパートとの一室で、三人の貧しくても幸せな生活を見続けてきた壊れたテレビ
一言で言うなら、どれも別れをテーマにしているのかな。大切な人、大切のものとの別れ
分量的には猫のあんずの話がいちばんページ数があり読みごたえはあるが、私の気に入りはやはり桜の声だな
主人公のラジオ放送を聞き続け、見続けてきた桜の樹。その桜の花びらを介して、過去の世界と未来の世界が結び付く。ラジオの音波が、終戦時に流れたり、未来世界に流れたり、SFっぽいが、いわゆるタイムトラベルもの。そこにいちばん興味を覚える
先日読んだクロノスの飛翔、戦時中の伝書鳩が現代に現れる。
自分の放送で癒された人が過去にも未来にも、現在の世界にもいることを知り、仕事を続ける意義と意欲を取り戻す桜子。世間並の幸せを得ることで、両親や友人に一時的な安心感を与えることはできても、長い人生を足を踏みしめて自分で歩いていけるか。それがいちばん大切なんだな。