道尾秀介『光媒の花』
最初の一編に殺人が、それも高校生による父親の愛人殺害だったから、なんか嫌な感じで読み進めるのをためらってしまったが、最後まで読んでみると、後半はよかったな。

前半の三篇のタイトルが、隠れ鬼、虫送り、冬の蝶、に対して、後半三篇は、春の蝶、風媒花、遠い光、となっているのにも現れている気がする。

各篇の登場人物のなかに前の話に出ていた人物が出ているという、つながりがあるものの、連作と呼べるほどの関連はないか

しいていえば同じ町内に住む人々を描いている。それにしてもなんか各篇の登場人物に似たような匂いを感じるのはおかしいかな。母子家庭。経済的にも心理的にも貧しい。違うかな