朝の出勤時は小雨だったが、昼頃には本格的な雨になる。多少小寒かったものの、なぜか暖かさも感じて、春の雨かなと思う。職場は堤防下の工業団地で、昔の村外れだからか、すぐ隣に墓地がある。入り口にかなり大きな桜の木があり、満開の桜が雨に打たれていた

仕事に疲れてたし、雨で混んだ道路を走るのが嫌で、職場に近いブックオフに立ち寄る。本を見てると、疲れも忘れられる。数少ない楽しみ。当てもなく、本棚を端から見ていって、気になる本、読んでみたい本を探した。一時間ばかり見た結果、文庫本を二冊と単行本を一冊購入。しめて、315円

池澤夏樹
『海図と航海日誌』
スイッチ・ブックス

浅倉卓弥
『四日間の奇蹟』
宝島社文庫

群ようこ
『れんげ荘』
ハルキ文庫

最初のはタイトル通りの船か航海に関する本だと思い、手にとってみて、驚いた。読書の海の航海だったんだ。そうと知って、いちはやく買うことにした。まあ105円という点も 買う動機なんだが。高ければ買えないし、図書館にないか探してみようとしただろう。

雑誌に連載されたものらしく、思い出話や自伝などを否定してる著者が、唯一それに近いものを書いたのだそうだ。人との出会いのことは書けないが、本との出会いなら、この程度までは書ける、そうだ

巻末に寄港地一覧として、取り上げた本の一覧が書いてある。外国文学から日本文学まで、有名な作品が並んでいる。私が読んだものもちらほら。大学時代の福永武彦や高橋和巳もあるが、最近のはないな。一昔前まで、村上春樹の羊をめぐる冒険や村上龍のコインロッカー・ベイビーズまでかな。自分の読書体験と比較しながら読んでみるのもいいかもしれないし、いつか私の航海日誌でも書けたらいいな、なんて