晴れ間よりもいろんな形の雲のほうが見ていて飽きない、と思える。
なにせ昼食後から二時間本に向かっていて、今読み終えて、まず風の音に気づいた。どこかのトタン板があおられてパタンパタンとし、戸袋内の雨戸がこぎざみに揺れている。明るいとは気づいていたが、窓の外を見ると、低い位置に大きな雲が北から東に延びている。真上にも底が少し暗い白い雲がいくつもある

三田完『俳風三麗花』読了。なかなかよかった。三人の若い女性の行く末が興味深い。ちえは航空工学博士の助教授との見合いを承諾し、壽子は女子医大を卒業し、皮膚科医として満州の大連病院へ向かおうとしている。松太郎は歌舞伎役者の世話を受けるかどうか。句会主催の暮愁先生は師匠である高浜虚子の推薦で、虚子傘下の大きな結社の主宰になることを決めた。四百人もの結社だと、今までのように趣味としてきままに俳句をしているわけにはいかなくなる。満州国建国と時局は戦争へと向かうところで、この本は終わっている

引き続き、続巻の『草の花』を読もうか、別の本をはさもうか、今迷っている