こあのママが荷造りの手伝いを切り上げて帰って行った後、こあはぐったりしていました。

ペンタもペンコもコペンも、心配そうに寄り添います。

1時間半ほど経って少し元気になったこあは、お腹が空いていました。

いつもの紅茶専門店は閉店までまだ1時間あります。

少し心もリラックスさせようかと、こあはコペンを連れて出かけて行きました。

このお店のスリランカ産紅茶でまだペンコに報告していなかったキャンディをホワイトスフレとセットで注文。

渋みが少ないと書いてありましたが、少し渋さを感じました。

オーソドックスな紅茶らしい紅茶でした。

スフレは疲れた体に染み渡る程よい甘さですふわふわでした。

キャンディはスリランカで最初に紅茶が生産された産地のようです。

「初めてって何だか特別だね」

とこあが言うと、

「僕も初めてこあとたーに会って、一緒に暮らそうって言われた時はドキドキしたよ」

とコペン。

「でもそれからいっぱい楽しいことがあった。スタートは必要なことなんだよ」

そんな話をしながら過ごしてきたよとペンコに報告すると、

「新しい生活のスタートのために、いま、お引越し準備は辛いけど、ばんがろうね」

とペンコは言いました。

みんな、たーとペソタと暮らす日を思い浮かべていました。