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「いい人」と聞くと、どんな人物像を思い浮かべますか？ たとえば「他人に嫌われないよう、万人に好かれるように行動する人」のことでしょうか。
万人に好かれたいという欲求は誰にでもある一方で、その欲求を優先してばかりいると「逆に人生を追い詰めかねない」と『「いい人」をやめれば人生はうまくいく』（日本実業出版社）の著者、午堂登紀雄さんは説きます。
いい人をやめることのメリット
他人の影響を受けず平穏に過ごせる
あなたに当てはまるのはこの中からいくつありますか。
- 人から嫌われるのが怖い
- つい「愛想笑い」をしてしまう
- 一人でランチできない
- 飲み会やお茶の「誘い」を断れない
- 異性に尽くすのが好き
あてはまる数が多いほど、「いい人」である傾向は高まります。「他人に嫌われないようにしなければいけない」という強迫観念が自分の人生を窮屈に、息苦しくしてしまうのです。
- 自分の意見や本音を言わず周囲に合わせているだけの人は、何を考えているかわからない人物に映るので、周りの人も本音でぶつかってきてくれません。
- すると仲間の中にいてもなぜか疎外感や孤独感を感じたり、「都合のいい人」と映って気安くお願いごとをされたり、「どうでもいい人」と映って軽くあしらわれたりします。
「いい人」をやめれば、他人に自分の感情を揺さぶられることが減り、日々平穏な気持ちで過ごすことができるようになるとされます。
いい人をやめるヒント
自分の常識にとらわれない、他人に押しつけない
友達が少ないことを悩まない
友達が少ないことに対し、「人間関係を失敗した結果であり、自分の人づきあいに非がある」と思う人は少なくないかもしれません。
友達が少ないことを悩むことをやめると、何でも打ち明けられる本当の友達ができます。
自分の成長に応じて、相性が合う相手も変わっていきます。そうやって都度、一緒にいて心地いい、我慢しなくてもいい、見栄や虚勢を張らなくてもいい、緊張感なく何でも安心して打ち明けられる、沈黙した間があっても不安にならない相手を、たった一人得ていけばいいのではないでしょうか。（『「いい人」をやめれば人生はうまくいく』115〜116ページ）
人目を気にしない
著者は、世間体とは「実際には存在しない『他人からこう思われたらどうしよう』という自分の中にある恐怖感であり、思い込み」であると定義しています。
自分が気にしている世間体は「思い込み」。世間体に対してもっと鈍感でいいというアドバイスです。
自分の正義を押しつけない
「いい人」が生きづらくなる理由
- 他人に嫌われないように行動するため
- 「日本人が持っている美徳や道徳観念、常識や社会のルールを愚直に守ろうとしている点も挙げられる」
- 他人には他人の常識や正義があることを受け入れ、「そういう人もいる」と多様性を認める
- 相手が自分の正義を押し付けようとしてきた場合は「そういう考えもあるかもしれませんね」「時と場合にとっても変わりますしね」とやんわりぼやかして、かわしましょう。
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幸せがなだれのように訪れますように。
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