かなり久しぶりの更新となりました。

いろいろありましたが、僕もいよいよiPhoneユーザーですニコニコ

それはさておき、昨日、光り絵というものをみてきました。
2月ぐらいにテレビの紳助の特番かなんかで初めて見たんですが、あまりの衝撃に空いた口が塞がらない現象を体現してしまいました。鳥肌たちました。

これは生でみなければ!

と思い早速インターネットで調べてみたところ、問い合わせが殺到しており、2000件以上のメールが和代さんのもとに届いたとか。
僕と同じタイミングでテレビの前で空いた口が塞がらなくなってた人が2000人以上いたんですね(笑)

この反響に、急遽追加公演を行うこととなり、チケットをゲットして行ってきたわけです。


とても幻想的な世界でした。

北極でオーロラを見るような感動のようなものを感じました。オーロラ見たことないっすけどね(笑)
そういった種類の感動に近いのかなと。。。

隣の席で見てた知らないおじさまは、興奮気味に、
「ゲルニカもミケランジェロも見たけど、こっちの方が100倍良いよ!!」
と言ってましたべーっだ!

ゲルニカやミケランジェロと比べるのもまた突飛な話ですが、そんなおじさまの気持ちはよく分かります。



これ本当は人にあんまり知られたくない気持ちもあります。1回のパフォーマンスに入れる観客の数には限界あるし(今回は1回100人)、チケット取れなくなっちゃうんじゃないかと思うからです。

でも本当におすすめです。

YouTubeで光り絵とかって調べたら動画で見れます。
5年前か6年前に、東野圭吾にすごくはまって読みあさった時期がありました。

「放課後」
「卒業」
「私が彼を殺した」
「ある閉ざされた山荘で」
「白夜行」
「変身」
「手紙」
などなど、だいたい読んだと思います。
この頃は、

犯人この人だったんだ~
とか、
あの登場人物がここで生きてくるんか~
とかっていう驚きに感心していました。


あと、たいていのミステリーは事件が起きてからスピード感が上がって面白くなってくるのに対し、この作家の本は導入から面白く読めるのもハマった理由だと思います。文章の書き方が上手いということなのでしょうか。


しばらく遠のいてしまっていたのですが、「赤い指」を読みました。


相変わらずとても読みやすい文章で、あっという間に読み切ることができました。

しかし東野圭吾さん、少し変わってきたのでしょうか。

1年ほど前に、「さまよう刃」を読んだ時にも感じたことですが、社会的メッセージを強く含むようになった気がします。


ここ何年か東野圭吾さんの小説を読まなくなっていた理由のひとつに、すごく面白いけど軽いなと思うようになったことが挙げられます。

(遠藤周作だの三島由紀夫だのニーチェだのサルトルだカミュだを読むようになって調子に乗ったんだと思います…)



やっぱり面白いです!

これだけ人気があるのも頷けます。

(I坂K太郎についてはいまだに人気の理由がわかりませんあせる笑)
傑作だと思います。


村上春樹という人はすごいと思います。


それは、普通では有り得ない状況や時間軸の設定を、そこに行き着くまでの登場人物の行動や考えをよりリアルに緻密に描くことで、違和感なく読者を独特な世界の深いところに連れていくことができるところにあるのかなーと思います。


下巻の半分ぐらいまではその世界や登場人物のカフカ少年やナカタさんの魅力に虜になり、今まで読んだ村上作品の中でも最上位に位置すると感じるほど面白く読みました。


ただ、、


読み終えると、ちょっとすっきりしすぎてるかなと思いました。

他の村上作品の多くは、読み終えたとき、なんとも表現しにくいもやもや感が残りますが、この作品に限って言えば、提示された問題が解決しすぎてるというか、きれいすぎるというか。



ともあれ、やはりおもしろい本であることには違いありません。
途中途中思わず吹き出してしまうようなところもありますし、きっとまた読む時がくる気がします。

その前に「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」をもう1回読み直したいです。