応急処置現場に遭遇! | アントニオ小猪木 オフィシャルブログ powered by Ameba

応急処置現場に遭遇!




東京都内を家族で歩いていると60代くらいの女性が車通りの路上で倒れていた。


小猪木は4才の息子と歩いていたのだけど、その時の状況は二人の女性が立ち会っていて二人の私服の男性が誘導棒を持って渋滞した交通を促していた。



まあすぐに救急車も来ると思ってたのだけど、その間にこういう時の応急処置の講習を受けたりしているママの瓜谷はるみが少し離れたところにいたのですぐに呼びにいった。



我々家族で歩み寄り、状況はどうなったのかは詳しくは聴いてないが、どうやら車に轢かれたらしい。この時点で仰向きで横たわっている中、眼は開いていて意識もあったようなのだけど、声掛けしたりしたが、朦朧としていて眼はこちらを見ているのだが反応は鈍い感じだった。このような状況の時の判断のアドバイスを「頭を起こしたり、移動はさないように!」とママがしていた。



それと小猪木が心配したのは梅雨明けをした7月の強烈な陽差しと熱いアスファルトに横たわっていることだ!時間は正午前後だったかな。太陽が一番暑い時間帯だ!普通にいても体力気力を奪われてしまう。最初に立ち会っている女性の一人が日傘で影を作ってはいたが、それでも暑い!路上にペットボトルの水(恐らく500〜600g)が置いてあったが、とりあえず被害者のそばに水分は置いておこうという処置のみなのだろう。



小猪木は暑さで体力が奪われないように四歳児を連れて近くの商店街のスーパーに走って至急氷を貰いにい行った!AEDのある場所も確認した。小さな氷だったのですぐ溶けないか心配したが、ビニール袋に入れて女性の頭部というか頸部付近と脇の下部分付近に氷を置いた。血流やリンパの流れるところを冷やした。意識はあるようなのでAEDは使わなかった。



そんな時、頭部からの血がかなりの量で流れてきていた。出血部がどこからかは不明だが、頭を起こさないようにしながらの止血もなかなかできない状況であった。



血も出ているので貧血で意識が遠のいてしまうのも心配した。今思うと近くの薬局でタオルやガーゼを買いに行ってもよかったかもしれない。とりあえずその時は我々でポケットティッシュを用意したり、立ち会っている女性の一人がキレイな柄のハンカチも添えたりしてくれた。



救急車がなかなか来ない。立ち会っている一人の女性は救急車を呼んでから「20分くらいで行きます!」と言われたらしいが、来る気配がなかった。結構な時間が経過しているように感じた。事故は予想では小猪木が目撃するほんのちょっと前の瞬間の出来事だったと思う。



しばらくすると救急車よりも警察官が先にやってきた!事情聴取を聞かれているのは119番に連絡した者、それと目撃者と加害者。小猪木たちは被害者が倒れていた状況だったので、その瞬間は目撃していないので聴かれていない。そしてその聞かれている声でその時の状況も聴こえてくるかなとも思ったけど、雑音で聞こえなかった。警察が来るまでも立ち会ってる人たちからも聞いてなく、倒れられてる被害者の意識確認や応急処置の判断をしていたのでわからないが、どうやら横断歩道を横断中に車にはねられたようだ。しかも信号もあるところでだ。どちらかの信号無視だったなどの原因は聴こえなかった。



そうこうしているうちに交通渋滞が凄くなってしてしまっている中、ようやく救急車が到着。ようやくみんなが安心した瞬間であった。それにしても遅かったように感じた。意識がなかったりしていたら危険な状況だった。



仮に意識不明だったり、心肺停止状態だったりしたら…。またはその逆で苦しみもんどりうったりしていたらなどを考えるとその状況に応じて我々もAEDや心臓マッサージが手際良く、正しく出来ていただろうかと思う。



救急車には付き添いの方は誰も同乗していなかった。となると被害者の女性は一人でいたのだろうか。



気が付くと最初に立ち会っていた日傘の女性、もう一人目撃者らしき女性、それとキレイなハンカチを貸してくれた女性、様子を見つつ色々と手助けしてくれていた若いカップルの女性の方がそばにいた。みんなが状況判断ができない中、うちのママは応急処置の講習で習ったことを思い出し、救急車が来るまでアドバイスをしていた。こういう状況の中、立ち会っていたのは女性ばかりだったのだけど、献身的に世話をできるのって女性の方が優れているのかなーと思った。



そういえば、誘導棒を持ってた男性二人は警察が来た頃にはいなくなっていたような気もした。忙しい中、交通整理だけをしてくれていたのだろうか。



みんな被害者との関係がわからなかったが、最初にいた日傘をさして立ち会っていた女性は被害者と年齢的に親子関係かなーと思っていたけど、救急車に乗らなかったってことは関係者ではなかったのだろうか。


とりあえず救急車は被害者の女性を乗せて出発した。



ホント状況が読めない中ではあったが、救急車が来るまでの僅かな時間、判断は正しかったかは置いておいて数名で助け合えた。被害者の方も一人で倒れているより、朦朧とする意識の中で少しは心強かったのではないかなと思う。



救急車が去った後、その場にいた女性の方たちも安堵の表情に戻り、うちの息子にしゃがんで目線を合わせて優しく「ボクありがとね!」って感謝してくれていた。4才なりに親から離れずに歩道でおとなしくしていたり、小猪木が氷を取りに行ってる間に一緒についてきて氷運びを手伝ったりしてきたことを見ていてくれてたのだろう。


少しホッとした瞬間であった。



ホントに意識不明だったり、心肺停止状態だったり、逆に苦しみもんどりうったりしていたらなどを考えるとその状況に応じての処置やAEDや心臓マッサージなどを活用するまでに至らなくてよかった!それこそ救急車が来るまでの数十分間、緊急事態で生命に関わることに1分でも1秒でも争う貴重な時間内に冷静に判断して行動に移さなければならなかった。



立ち会っていた女性の方々も一人一人が「あの状況でどうしたらよいかの判断がわからなかった中、とても助かりました!」と我々家族に感謝してくれていた!我々も同じ心境だったが、みんなと同様にどこか冷静でもいた。



車は大渋滞してしまっていたが、たまたま通った歩行者の人たちが優しい人たちでよかった!



きっとあの状況なら被害者の女性も無事だろう。



また我々夫婦も応急処置などの勉強も再確認して講習などに行こうと思う。