『史論力道山道場三羽烏』 | アントニオ小猪木 オフィシャルブログ powered by Ameba

『史論力道山道場三羽烏』




『史論ー力道山道場三羽烏』という本を読んだ。


力道山の弟子、ジャイアント馬場、大木金太郎、アントニオ猪木の新人時代からの三人の若手修行時代の深い歴史の一冊だ!


ジャイアント馬場。日本人離れした大きな身体と元プロ野球選手というアスリートの身体能力でアメリカ修行ではエリートコースを歩み、師匠力道山よりも全米の大きなテリトリーでトップレスラーとの対戦で大活躍!メインに立ったり、何度も各世界王座に挑戦したことは有名だ!力道山亡き後、日本プロレスでは大木猪木に大きな差をつけてエースに君臨。外国人レスラーに負けない巨体で立ちはだかった!もしもの話だが、そのまま帰国せずにアメリカに残っていたらどんな実績を残していたのだろうか。



大木金太郎。韓国から日本プロレスに入門。馬場猪木よりも先輩ながら馬場よりも出世の遅れをとる。力道山亡き後、二代目力道山襲名に日本プロレス界、韓国プロレス界と大統領を巻き込み、敵地米国で世界チャンピオンにシュートを仕掛け、病院送りとなる大流血戦の事件を起こす。その後は韓国で世界王者となり、日米韓という国を巻き込んで活躍するも当時の日本では韓国人ということで馬場猪木よりも冷遇され、ライバル意識に火に油を注いだ。



アントニオ猪木。三人で一番若い17歳での入門と力道山の付き人担当とアメリカ修行出発直前の大怪我で出世が出遅れる。馬場大木の活躍を耳に猪木も張り切るがオレゴン、テキサス、テネシーなどの最も荒れたテリトリーを転戦!新たにこの本で解ったことが、トーキョー・トム(猪木の修行時代のリングネーム)が二人いたり、ケンカファイトでは有名な猪木もポートランドでは既に目をえぐるシュートマッチを仕掛けていたりとこの本を読んで知らされる。帰国後の活躍は馬場大木を凌ぎ、プロレス界どころか世界の格闘技界を変える存在になっていく。




各人生には深いドラマがあり、読み応えがあった。かなり濃厚な一冊であった!